タイ子ちゃんは無事に出産し、夫のいる東京へ来られたのか、ずっと気になっています。

こんばんは🐢

連続テレビ小説『ブギウギ』第72回の感想です。

 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)


村山愛助(水上恒司)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


スズ子の元付き人 小林小夜(富田望生)


作曲家 羽鳥善一(草彅剛)


喜劇役者 棚橋健二(生瀬勝久)

第16週「ワテはワテだす」

新しい活動の場を広げるため、スズ子は楽団を解散。その帰り、小夜ちゃんは付き人を辞めると言い出します。後日、スズ子は小夜ちゃんの下宿先を訪ねますが、姿を消していました。

それから3か月、昭和21年(1946年)4月。

愛助は大学を卒業し、村山興業に就職。宣伝部に所属し、坂口の下で働き始めました。

スズ子は愛助のネクタイを直し「何べん見ても男前や」。2人の雰囲気から、毎朝こうしているんだろうなあと伝わってきました。


ある日、山下さんがスズ子のもとへやって来ます。

浅草の喜劇王・タナケンが、次の舞台で歌って踊れる共演女優を探しており、スズ子に会いたいと言っているそう。スズ子は、女優は畑違いと断りますが、山下さんが熱心に説得し、一度タナケンと会うことになりました。

日本随一の興業会社に長年勤めていた山下さんに「女優の向き不向きは分かる。挑戦するなら楽団を解散した今しかない」と説得されたら、話だけでも聞くかと受け入れてしまいそうです。


ただ、タナケンこと棚橋健二は、なかなかクセの強そうな人のようで……。スズ子と山下さんがタナケンに会いに行くも、待つこと2時間。

スズ子は"掌に人と書いて飲み込み、えずく"という、花咲受験日の梅吉さんと同じ行動を取るほど、相当緊張していました。

しかし、会いたいと言われ出向いたのに、タナケンからは2時間待たせた詫びの一言も、なし。スズ子と山下さんが挨拶するも、返事なし。

「要領を得ない」って、こういうことかとドラマを観て納得してしまいました。分かりやすい。


タナケンの言い分は、好き好んで福来スズ子を呼んだわけではなく、ある人に薦められただけ。

眉間にシワを寄せて、ほとんど喋らず、タナケンは何を考えていたのでしょう。「よく喋るなあ」とは思ったようですが。

スズ子がタナケンに話しているさまは、暖簾に腕押しといった感じでした。でも、自分がこんな状況だったらと思うとすごく怖いし、腹立つし。とにかく嫌かも。


スズ子が帰ろうとすると、羽鳥さんが部屋に入ってきます。羽鳥さんはこの舞台の音楽監督。そして、タナケンにスズ子を薦めた"ある人"は、羽鳥さんでした。

舞台出演の話を断り(OKも出てないけど)スズ子は帰るつもりも、羽鳥さんはお構いなしに新曲の話。


棚橋さんとの共演で、また新たな扉を開いた福来スズ子が、この歌でさらに魅力を爆発させる

どうだい、ワクワクするだろう

君が歌ってこそこの舞台は完成する

この曲は君が歌わなきゃ意味がない


既にスズ子が出演する前提で曲を作っていました。羽鳥さんの言葉に、山下さんも出演するよう猛プッシュ。

タナケンの「別にいいんじゃない?」の一言で、スズ子の舞台出演が決定しました。


羽鳥さんの台詞を文字に起こすと、なかなかに暑苦しく感じるんですけど、そう思わせない草彅くんの軽快な台詞回し。見事です。羽鳥さん役は草彅くんで正解。


趣里ちゃん、近藤さん、草彅くん、生瀬さん。巧い俳優さんたちによるシーンは、本当に見応えがあります。『ブギウギ』出演者は巧い人ばかりですけど。観終えてから少しの間ボーッとするくらい、贅沢な数分間でした。


【画像:illustAC】