今回の主な登場人物
ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)
作曲家 羽鳥善一(草彅剛)
歌手 茨田りつ子(菊地凛子)
―福来スズ子とその楽団―
トランペット 一井(陰山泰)
ピアノ/アコーディオン 二村(えなりかずき)
ギター 三谷(国木田かっぱ)
ドラム 四条(伊藤えん魔)
マネージャー 山下達夫(近藤芳正)
スズ子の付き人 小林小夜(富田望生)
村山愛助(水上恒司)
村山興業東京支社長 坂口(黒田有〔メッセンジャー〕)
黎錦光(浩歌)
―藤子屋―
女将(高橋かおり)
女中 静枝(曽我廼家いろは)
第15週「ワテらはもう自由や」
昭和20年(1945年)8月15日。
スズ子たちは、巡業先の富山で玉音放送を聞いていました。
予定より長く藤子屋に宿泊したようなので、福井と岐阜の巡業は取り止めになったのでしょうか。
今後の公演は中止になるだろうと、スズ子楽団は東京へ戻ることにします。
日本が負けたら夫は無駄死にだと語った静枝でしたが、スズ子に笑みを浮かべ「生きていくしかありませんからね」と言っていました。スズ子の歌が力を与えたのですね。
東京に戻る汽車の中は、すし詰め状態。スズ子のリュックサックに手を伸ばす人までいました。
みんな、生き残ってここにおる
さすがスズ子、と思った言葉でした。
帰宅して愛助の無事が確認できたことで、(より)強くしっかり前を向いていこうと思えたのかな、と。
大切な人たちの安否は不明なまま、でも考えても分からないから信じることにした。強い。たしかに分からなくて不安になるのは簡単だし仕方がないけど、それだけじゃ何も生まれないんですよね。自分の生活を大事に過ごしていかなければ。
じゃが芋をうまく育てられたら、次は何を植えようと考えるスズ子、愛助、小夜ちゃんのウキウキした雰囲気にワクワクしました。
鹿児島で敗戦を知った茨田さん。
畳に横たわったまま「やっと終わったのね。随分掛かったわね」と呟きます。目に涙を浮かべ、今回の公演(特攻隊員たちのリクエストで『別れのブルース』を歌唱)で受けたショックの大きさが伝わってきました。
そして、上海にいる羽鳥さんは日本に帰れるか気がかりで……。あんなに落ち込んだ表情の羽鳥さんは初めてのような気がします。あんな状況では当然ですね。
どこの国の人間であるか関係なく、黎さんと音楽家として友情が育まれたことには感動しました。
ただ、最後に羽鳥さんは中国人らしき男たちに連れ去られてしまいました。一体どこへ?
拳銃を手にしていた男性は、朝井大智さんでした。『らんまん』に続いて朝ドラ出演!(これは嬉しい)
【画像:illustAC】