新年6日目となってしまいましたが
あけましておめでとうございます
今年も宜しくお願いいたします
(ギリギリ松の内)
一昨日より放送再開となりました、連続テレビ小説『ブギウギ』。最終回まで感想を投稿する意気込みはあるものの、ただ今旅行中で、昨夜は書いている途中にまさかの寝落ち。
というわけで、日付としては2日遅れの第65回の感想です🐢
今回の主な登場人物
ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)
作曲家 羽鳥善一(草彅剛)
歌手 茨田りつ子(菊地凛子)
―福来スズ子とその楽団―
トランペット 一井(陰山泰)
ピアノ/アコーディオン 二村(えなりかずき)
ギター 三谷(国木田かっぱ)
ドラム 四条(伊藤えん魔)
マネージャー 山下達夫(近藤芳正)
スズ子の付き人 小林小夜(富田望生)
李香蘭(昆夏美)
黎錦光(浩歌)
―藤子屋―
女将(高橋かおり)
女中 静枝(曽我廼家いろは)
第14週「戦争とうた」
今週の放送は、第65回(4日)と第66回(5日)の2回。
第65回は上海の羽鳥さん、巡業で富山を訪れたスズ子、慰問で鹿児島の海軍基地を訪れた茨田さん、三人三様の戦時下での活動が描かれました。
日中合同音楽会の準備を進める羽鳥さんは、黎さんが作った『夜来香(イェライシャン)』にブギのリズムを取り入れた音楽を演奏したいと考えます。
ブギはアメリカのリズム――敵性音楽とされ、日本ではできない音楽です。中国人(黎さん)が作曲した曲を日本人(羽鳥さん)がアレンジし、世界中の音楽家が演奏する。
音楽が時世や場所に縛られるなんてバカげている
音楽は自由だ
誰にも奪えないってことを僕らが証明してみせよう
ブギのリズムをピアノで奏でながら、ズキズキワクワクすると言っていた羽鳥さんが、一転していつになく厳しい口調に。
もっと良い曲を作って、演奏するのが僕なりの戦い方だと上海に旅立つ前に話していましたから、まさに戦っていらっしゃる。
音楽会は大成功。
羽鳥さんがアレンジした『夜来香』のラプソディ『夜来香幻想曲』は、特に大好評だったようです。
李香蘭役の昆夏美さんの歌声がとても清らかで、聴いていてうっとりしました。
昭和20年(1945年)8月。
スズ子楽団は巡業先の富山県高岡市へ。数日前に富山市で大空襲があり、一行が宿泊する旅館「藤子屋」は、被災者を受け入れていました。スズ子たちが通された部屋の隣室(と言っても襖も仕切りもない)や庭には、多くの被災者。この状況にスズ子は、公演を行っても歌を聴いてもらえるか不安を抱きます。
旅館の女中・静枝の幼い娘のお守りをしたのをきっかけに、スズ子は静枝の身の上を知ります。お客さんに娘をお守りしてもらったこともあるものの、静枝は娘を厳しく育てている印象を受けました。『八重の桜』の"うらさん"みたいに。それは、出征した夫が戦死したことも影響していました。
夫の戦死を「国に命を捧げた」と言えるのって、戦時下ならではの考え方のようで、やっぱり戦争は怖い。命を捧げて亡くなったから、夫は自分の誇り、悲しくない。日本軍が勝たなければ犬死に。そう考えないと、どうにかなってしまいそうなのかもしれない。
同じ頃、茨田さんは慰問で鹿児島の海軍基地を訪れていました。少佐から『海行かば』や『同期の桜』といった軍歌を歌えるか問われますが、性に合わないと断ります。
あぁ、衣装のことをまだ言われるのか。というか、戦況が芳しくないからこそなのか。
茨田さん本人を目にして、特攻隊員たちは色めきます。彼らは「二度と戻ってこない、死にゆく者たち」。何も持たせてやれないから、せめて歌で送り出したいという思いに触れた茨田さん。少佐は隊員たちが望むものを歌ってもらうことを提案し、茨田さんも承諾します。
あんなに動揺した茨田さんは、初めてでは?「死にゆく彼ら」という言葉の強さに、私は大きなショックを受けました。面と向かって言われた茨田さんは、それが如何ばかりか。
昨日の放送分は明日か明後日の投稿になりそうです。
【画像:photoAC】