今回の主な登場人物
ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)
村山愛助(水上恒司)
―大阪・福島の人々―
〈はな湯〉
伊福部玉五郎/ゴンベエ(宇野祥平)
伊福部光子(本上まなみ)
〈はな湯の常連客〉
アホのおっちゃん(岡部たかし)
易者(なだぎ武)
キヨ(三谷昌登)
アサ(楠見薫)
―梅丸―
USK(梅丸少女歌劇団)のスズ子の同期
リリー白川/白川幸子(清水くるみ)
桜庭和希/桜庭辰美(片山友希)
スズ子のUSKの後輩 秋山美月(伊原六花)
音楽部長 林嶽男(橋本じゅん)
下宿屋の主人 小村チズ(ふせえり)
チズの夫 小村吾郎(隈本晃俊)
スズ子の付き人 小林小夜(富田望生)
第11週「ワテより十も下や」
神戸公演の帰り、スズ子は久しぶりにはな湯へ立ち寄ります。伊福部夫妻には赤ちゃんが誕生し、アホのおっちゃんとアサさんが結婚。残念だったのは、熱々先生(妹尾和夫さん)が亡くなっていたこと。
戦時下であっても、常連さんたちは相変わらず賑やかで楽しそう。こういう時だからこそ、変わらずにいたいのかもしれません。
アホのおっちゃんが作った初代の看板は、金属のため「鉄砲にする」と取り外されてしまったようで、木製の新たな看板になっていました。"ツヤさんのはな湯"――アホのおっちゃんの優しさが伝わります。
本名(伊福部玉五郎)が判明してからも、みんなもスズ子も「ゴンベエ」さんである点も良いですね。
はな湯の次はUSKへ。リリーと和希ちゃん、秋山、そして林部長と再会。こちらも、みんな変わらずに元気そう。ただ、ラインダンスは敵国の踊りとして禁止されていました。締付けは厳しくなるばかり。
林部長のマムシの生き血は、何かの生き血に変わっていました。何だろう?
スズ子が東京の下宿へ帰ってくると、愛助から手紙が届いていました。それも1通ではなく複数。愛知でのお礼だけでなく、大阪に着いてからはな湯へ行ったことも書いてあります。アフレコの声は感情抑えめですが、手紙の内容からはスズ子への愛がひしひしと感じられます。
スズ子も意識し始めたのか、夢の中に亀を持った愛助が登場。亀といえば六郎。まだ愛助を弟のように思っているのか、六郎を重ねているからなのか。起きてすぐ、小夜ちゃんに呼ばれて表に出ると、愛助がいました。そろそろスズ子が戻っている頃かと、下宿までやって来たようです。そして、良い蓄音機があるから一緒に聴かないかと自宅に誘います。
スズ子が答える前に小夜ちゃんがキッパリ断りますが、チズさんのアシストもあり、「小夜ちゃんも一緒でよければ」と愛助の誘いを受け入れます。
愛助、一直線な人だ……でも一歩間違えれば、ストーカー。小夜ちゃんは「男は色と欲の生き物」と言っていましたが(奉公先でどんな男たちを見てきたの?)。小夜ちゃんの愛助への警戒心というか敵愾心のようなものが、早く消えますように。
【画像:illustAC】