ヤスタカ いいか、俺達がこの町で有名だったとしても、普通に客寄せしってうまく集まるわけないんだよ。だからといって一晩で城壁を作り上げたように、人を雇って競わせる方法も金がかかりすぎる。

ノリ それは戦国時代だし、企画とは関係ないだろ?

ヤスタカ 一流企業がやるなら、別なんだけどな人物金が揃ってるからなぁ。でもこれは俺達中小企業がいや、家内製手工業がやるには最適なやり方なんだよ。

ノリ …俺達って中小企業だっけ?いや、家内製手工業だっけ?

ヤスタカ チャチャいれんじゃねえよ。家内製手工業と見立ててさ。てか俺達は家内製手工業だろ?

ノリ だんだん意味がわからなくなってきたよ。まあ、金のあるグループじゃないな。金部でもないしなぁ。金部のテーマは面白い歌だけどな。

ヤスタカ それはうまくいった暁に歌ってくれよ。(笑)
トリトメがなくなってきたところで計画をつめるか。まず作戦名を発表する。

ノリ ゴクリと言っておく。

ヤスタカ みんなでやれば楽しい作戦だ!?

ノリ はい。

ヤスタカ ん?みんなでやれば楽しい作戦だ!?

ノリ はい。

ヤスタカ ん?ん?みんなでやれば楽しい作戦だ!!

ノリ はい。あっえっと名前はと聞いてみるがやはりそれはあれですね。ネーミングセンスがカで始まってスで終わるものですね。

ヤスタカ もう言葉がデスマス調がおかしくなるほどのものなのか?ん?

ノリ いや、まあ、その。…大人は質問に答えたりはしない!それが基本だ!

ヤスタカ てめこのやろ!

そのまま上手にギロチンチョーク。タップしてるみたいだけど、簡単には放してやらん。

ヤスタカ このまま内容を説明してやろう!お前は話してる間に漫画のようにうまく泡を吹いて気絶してくれ。

ノリ なっ何を…。

ヤスタカ それでなぁ、スポンサーはよくあるように歩き回って探すんだが、観客のなかに、登場人物を紛れ込ませる。舞台ではよくある手だが、映画と舞台を融合させるんだよ。
更に、見ていた観客から手伝いをだして一体型の作品にするんだ!

ノリ ゲホゲホ。まぁ力づよいガッツポーズだこと。つまりは斬新が売りなんだな?

ヤスタカ まあ、一言で言うとそう言うことだが、お前がいうといままでの力説が全部パァだな。

ノリ えってこては首も閉められぞん?

ヤスタカ まあ、そうなるな。

ノリ えってことはツッコミも損ってこと?

ヤスタカ まあどうしてもそうなっちゃうな。

ノリ このカス野郎が!!ちゃんと俺を活かすように話しやがれ!

ヤスタカ まぁなんにせよ、この企画には俺の再生がかかってるってことは確かなんだよな。

ノリ お前…。

ヤスタカ なぁ。…腹減ったなぁ。

ノリ このカスが!!せっかくいいところなのに王道いきやがって!!



次へ…。
 なあ。俺なんで生きてるんだろうー。
 これはあいつが私に言った言葉だ。
 あいつはずっと野球という道を歩んで来た。いつかあいつは言っていた子供の頃に見た、プロ野球選手が今でも目に焼きついている。
 もしかすると、昔のことなので美化されてるかも知れないけど、めちゃくちゃ早い玉を投げて、バッターはかすりもしない。
 あたってもファールにするのが精一杯。バシバシ三振をとっていく姿がさ、侍みたいでかっこよかったんだよ。

 普段ふざけているあいつが夢を語るなんて珍しいこともあるんだと思ったよ。
 でも言いたかったことは昔話じゃなかったみたいでさ。

 実は俺は野球をずっとやってきたが、もう…だめらしい。
 肩を壊してしまったんだ。なんか痛いなと思っていたが、1週間前病院にいったら限界だと。

 私は黙って聞いていた。こんな時なんて言ったらいいのかわからなかったというのが本音かもしれない。

 なあ俺、夢なくしちゃったよ。どうすればいいのかな…。

 …。沈黙が続く。言葉にできないんだよ。何を言ってあげてもどうしても陳腐な台詞にしかならないような気がして。

 ねえ…。ちょっとでいいからさ、何でもいいからしゃべってくれよ。

 …。

 返事がない。ただの屍のようだ。

 違うわ!!今はいい場面だったでしょ。なるべく慰めになるような言葉を言おうと思ったのになにさ!!

 こんな時にくだらないことを言う。伝説の勇者たちもこれでは申し訳ない。

 いや、ちょっと暗くなりすぎてるかなと。

 自分で持ってきたの。この空気は。反省しなさい!!

 反省か…。

 そうだよ。この空気を持ってきたのも自分!!肩を壊したのも自分!!

 …は!!!言い過ぎた。まずいと思ったときには手遅れ。口から出てしまっていた。

 …ソウだね。

 ホント、デリカシーのないこと言ってしまった。落ち込んでるあいつをさらに傷に塩を塗ってどうする。

 あ、ちょっとごめん。言い過ぎた。こんなときにそんなこと言わなくてもわかっているよね。

 だめだった。やっぱりだめだった。何も言わないほうがよかった。

 なあ、ヤスコ。

 病気のような声を出して言うあいつ。

 何?

 それでも最後まで聞くしかない。

 俺、何で生きているのかな?これからどうしたらいいのかなぁ。

 …。

 私はごめんを心の中で何回も繰り返した。私にはどうしていいのか本当にわからなかったからだ。仲のいい友達。親友といっても過言ではない幼馴染。
 二人とも21年生きてきて何回も節目に立会い、いろんなことを話してきた。困難なことも楽しいことも。
 でも今までは、答えが必ずあった。すぐに見つからなくても、時間がたてば解決できる問題だった。
 でも今回は、どうしようもない。今までと違って目標を失ってしまったあいつにかける言葉を私は知らなかった。

 しばらくその場で私は考えた。それでもやっぱり答えは出ない。時間だけが過ぎてゆく。

 …もう、だめだって奴には言うことはないわな。

 そんなことない。そんなことないよ。今までだって解決してきたじゃない。

 生きている意味を見出せないんだよ。取り合えず怖いから死にはしないけど。

 …自殺話ではないのね。

 …なあ、俺なんで生きているのかわかったぞ。

 何?

 飯を食っているからだ!!

 もうその時はグーパンね。全部時間台無しだし、そんな即物的な意味じゃない事ぐらいはわかってんだよ。って思ってさ。

 生命の維持が目的な話じゃないでしょ?

 はいそのとおりです。でも肩を壊した奴にこれはちょっとやりすぎでは。

 そんなことはない。寝ているようだから、目を覚ましてあげたんじゃないか。ありがたくもらっておきなさい。

 押し売りだが、仕方ない。くだらないことを言ったのは俺だからな。

 わかってるなら、いいだろう。

 でもな。そんなくだらない事を言うしかないような状況だってことだけ覚えといてくれよ…。

 程なく、あいつは野球部を辞めた。

 ―こんなやり取りがあったのがちょうど一年前。この一年は目標もなく働くだけの一年を過ごしていた。

 でも、映画を撮りたい。今まで野球をやめてから一度も自分から動き出すことのなかった彼が、熱意を持って私たちに訴えかけてきた。

 そりゃホントに最初は驚いたよ。野球とはまったく縁のない「映画」って言うジャンルだし、野球を失って腐ってしまったあいつからはダボなオーラしか出てなかったんだしさ。

 私じゃなくても、誰が見たってNHKを見て知恵熱を出したって思っただろうさ。

 そして、その場で助けれなかった私が言うのもなんだけど、陳腐なもの下記にだって思いつく台詞だけどさ、がんばっているあいつは素敵だよね。

 ホントそう思う。


ヤスコ それで…何で私がこんな格好しているの?私がヒロインなんじゃないの?

ヤスタカ いや、これは伏線なんだよ。

ヤスコ ハァン!?伏線だあぁ?カエルのキグルミパジャマバージョンがか。

ヤスタカ まあ怒るなって。いいかこのシーンでは理解の乏しい若人に、いやノリにカツを入れてるんだよ。

ヤスコ ふーん。それにしても格好が変すぎない?

ヤスタカ 変?変イエーイ!変イエーイ!変イェーイ!

手を振り上げ踊るヤスタカ。ついに気が狂ったか。

ヤスコ え?さらになにそれ。

ヤスタカ 今回の映画のコンセプト。頭が固い奴らにガツーンと言わせてやるんだ!!

ヤスコ いや、目覚しい発展だけどさ…。方向性とかないのか?猿回しといい、恋愛小説書いたりといい。

ヤスタカ 方向性あるよ。もちろん。しかし、詳しく説明しなきゃわかってもらえないのは、表現が悪いのかなぁ。

ヤスコ うんまあ少しね。

ヤスタカ 変と表現は違うからなぁ。変えようかなあ。

ヤスコ その方がいいと思う。このままなら、ちょっとわかりずら過ぎると思うよ。

ヤスタカ わかったよ。

ヤスタカは大きく首を縦に振りながら、新しいアイディアを出そうとすぐに集中し始める。

私が声をかけても無駄かな…。

ヤスコ やっぱりあんたはそうやって何かに夢中になっているほうが素敵だよ。

ヤスタカ ん?なんか言った?

ヤスコ いいや。なんでもない。それよりさ…。

ヤスタカ ん?

ヤスコ 前に話してくれた憧れの選手の話を覚えている?

ヤスタカ あぁ、野球のか?

ヤスコ うん。それってだれなの?

ヤスタカ うん?ん?んー。

ヤスコ もしよかったら、教えてほしいな。

もしかしたら、またその選手を目指したようにこれからもっとがんばってくれるといいんだけど。

ヤスタカ うーん。言うの?

ヤスコ いやだったらいいんだけど、ちょっと気になる。

ヤスタカ …確か。沢村栄治だったかな。

ヤスコ …へぇえ。沢村さんね。

ヤスタカ そう、沢村栄治さん。速球派のピッチャーでさ。もうそれはそれは。

ヤスコ …いい思い出ね。

ヤスタカ あぁ。(ばれなかったようだな。)

ヤスコ じゃあ、土下座の準備して。

ヤスタカ え?

即座に土下座ポーズになるヤスタカ。すでに体が反応してしまっている。

ヤスコ 私が野球に詳しいことをわすれていたみたいね。

ヤスコは体がわなわな震えている。もうやばい。どうしよう。

ヤスタカ いえ、何も嘘をつくつもりでは。

ヤスコ ふざけんなー!!戦前の伝説のピッチャー捕まえてネタにするんじゃねー!!!

ヤスタカ い、いや。

ヤスコ 問答無用!!私の思い出を返せ!!

ガギィィィ!!

ヤスタカ あご!?

ヤスタカはまた薄れ行く意識の中で思った。冗談とは何かと…。


次へ。

 映画を撮りたくて始めた小説。この間はヤスコが乗り込んできたせいで、ものすごくひどい目にあった。誰にも見せないで完成させたかったが、もっとも危険な奴に見つかってしまったのが運のつきだったのかもしれない。

 なぜなら―奴は知ってしまったからだ。面白くて仕方ないカラカイどころを見つけてしまったからだ。

 元をたどればあの日に遡る。

 俺は自分の家でダラダラしていると、いつの間にかみんなが集まり、いつの間にかみんなが勝手に冷蔵庫から缶ビールを出して飲み始めると、いつのまにか全員が集まり、なべが始まった。
 俺はあんまり乗り気じゃなかった。集まって話をしているとみんなは俺に気を使って、思い出話をしない。俺は夢に敗れた奴だと思われているのか、それが伝わってくるようで、酒が進まない。 それでも俺のうちに来てみんなは集まってくれる。俺はデフレスパイラルのように抜け出せない感覚になっているが、それでも俺はこいつらと一緒にいるのが好きだからなんとなく参加していた。

 うまいとは酒を飲んでいると、時間も進み、なべもそこをつきみんなが酔っ払い始めた。俺は全然酔っぱらっていない。酔っぱらいの戯言のように聞こえるかも知れないが全然まわってなんかいない。みんなは恋の話をしているようだが、俺はできない。みんないるんだ。
 
 気がつくと時間はさらに過ぎさり、いつの間にか、喧騒は静寂に変わっていた。何人かは寝てしまっているらしい。
 俺は暗く寂しくなった部屋で何気なくテレビを見ていた。見ているのかそれとも、眺めているのかさえわからない状態だった。
 そしていつの間にかやがて民報に眺めるものさえなくなる時間になっていた。寝ようかと思ったが最後にチャンネルを1週させると、最後にやっていた番組に出あった。そして、俺ははじめて頭に血が上ってしまった。俺は熱に犯されたように見入ってしまった。
 NHKの再放送―THE BLUE HAERTS―の特集だ。
 ヒロトがいっていた。「俺はだまされたんだ音楽に、そして今でもだまされている。」
 何を言っているのか最初はわからなかった。でも話を聞いていると、だんだんわかってきた。
 「中学生の時にパンクに出会って俺はだまされた。夢を持ち続けてだまされるならそれでいい」
 ってことだと思う。
 なんだか俺は見ている全員に向けた言葉だとわかっていながらも、心の片隅に忘れていた扉を思いっきりノックされてたたき起こされたような気分だった。
 
 ああ俺映画撮ろう。
 
 野球をやってきた俺。夢を追いかけ続けた結果、肩を壊し、夢を失ってしまった。俺はただダラダラと生きてきた。でもこれからは違う。新しい目標を手に入れたんだ―。

 …。……。………。

ヤスコ 回想シーンありがとう。ずっと聞かせてもらっていたけどなぁ…。ノリはどう思う?

ノリ いや、突っ込みどころ満載で。誰が突っ込みいく?

ヤスコ 今、三人しかいないんだから、ノリしかいないだろ。

ノリ お・俺しかいない…だと?

あたりを見渡すノリ。だが、助け舟を出す奴は誰もいない。

ノリ じゃ、じゃあ、やってみるよ。…ちょっとまってどうしてそうなった!!

ヤスタカ なにが?

ヤスタカは何もかもが当たり前でしょって感じで返事をする。

ノリ 何が?じゃねーよ。映画だよ映画。

ヤスタカ …?自然な流れだったと思うんだが。

おかしなところはひとつもなかったじゃん。

ノリ お前、もしかして本当にそのNHKをみて熱出しちまったのか?友人たちの回想シーンあたりからなんか怪しいと思っていたが、酒飲む⇒寂しくなる⇒途中で寝る⇒TV見る⇒からの映画って番組内容からもつながりないだろ!!

ヤスタカ 俺なりの理論があるんだ。説明しがたいが。

ノリ 説明しろよ。どういうことなんだ!!

ヤスタカ …何でノリは切れてるの?

よくわからんが、ノリはヒート状態のようだ。

ヤスコ …これも流れでいわなきゃだめかな。

あたりを見まわすヤスコ。やはり確認しても三人しかいない。

ヤスタカ 無茶振りしたのはヤスコなんだから、言わなきゃ。

ヤスコ そ・それじゃあ。テイク2するから、もう一回同じフレーズ振って。

ヤスタカ わかった。何でノリは切れてるの?

ヤスコ ノ・ノリで…。

ノリ ちがーう勢いだ!!下らんギャグで終わらせるな!!

ヤスコ 勢いだと!!ふざけんな!!ノリなだけにノリノリでやりきろうとしたんだろ!!

ノリ 下らんギャグを…。もういい。堂々巡りになってしまう。

ヤスタカ すべてが丸く収まったところで小説に行き着くのだが。

ノリ 収まってないし、納得もしてないんだが、ノリきれたからいいか。

ヤスコ やっぱりノリじゃねえか。

ノリ ち・違う。

ヤスタカ 自分でそのフレーズいっちゃうとねー。ばれちゃうよ。

ノリ 違うっていってるのに。

弁解するノリ。ばればれだっているのに。

ヤスコ あんた…。やったな。

あーほら始まった。ヤスコが刑事になりきっているよ。

ノリ え?な・なにを。

どうしてもごまかしたいのか、ノリは目線を空に移している。

ヤスタカ ネタはあがってるんだ!!そしてあんたには悪いが小説も短編ながら完成しているんだ!!

言いたいこといっているけど。いいだろう。

ノリ してません僕は何も。

ヤスコ いいのかな?みんな泣いているよ。あんたがやったってのはわかっているんだよ。正直に話しなさい。そうすれば楽になれるよー。

卓上ライトをノリにむける仕草をするヤスコ。どことなく決まっている気がする。

ノリ で・でも…。

ノリは雰囲気に飲まれつつある。

ヤスタカ このままだんまりを決めこんでもいい。でも悲しむ人がいるんだろ?

俺も続いて。ノリを攻めたてる。

ノリ す…すみません僕がやりました。ノリで流れに任せて突っ込みました!!

泣き出すノリ。

ヤスコ ようやくゲロったか。カチ!ふー。ぐえっほえっ。

吸いもしないのに、煙草に火をつけるヤスコ。ちょっとむせてるじゃねえか。

ノリ はい。すみませんでした。

泣きながら謝るノリ。やっぱりノリのいい奴。

ヤスタカ そして俺の小説も読め。こころが洗われるぞ。

ここぞとばかりに攻める俺。ずるいなあ。

ノリ はい。ありがとうございます。

ノリは迷いなく本をうけとった。そしてすかさず読み始める。

ヤスコ そ、それはもしかして。

ヤスタカ はいそうです。この間のおどっていただいたものです。

ヤスコ まて。落ち着け!!まず私がチェックしよう。

ヤスタカ え?チェック?

ヤスコ チェックだ。

ヤスタカ 大丈夫チェックの必要がないほど点検したから。

ノリ 読ませていただきます。

ヤスコ まてってー!!

構わず読み始めるノリ。

ノリ これは…。

ヤスコ わー!!わー!!

ヤスタカ 騒いでも内容はみえるよ?

ノリ …恋愛小説?

ヤスコ …え?

不思議な顔をするヤスコ。狐につままれたってこのことだろうなぁ。

ヤスタカ だからー。大丈夫だっていっただろ?そのまま書いたんじゃ怒られるの確定だからな。

ノリ なかなかいいじゃん。

ヤスコはノリから本を奪い取る

ヤスコ 確かに。いい表現してる。でも…。

ヤスタカ 心理描写が難しかったんだよな。

ヤスコ この間のあの猿回しはどこいったんじゃあ!!

ノリ え?猿回し?

ヤスコ お前は黙ってろ!!私の協力はどこいいたんじゃあ!!

ヤスタカ 微妙に揺れる心の描写があるだろ。

ヤスコ もしかしてそれを描くために?

ヤスタカ そう。よくわかったね。揺れるをちょっと変えて踊るにして、さらにそこにエッセンスとしてお着替えもいれてみた。
そうすることによって後々の二人の関係に絆が芽生えてくるんだよ。

ノリ なかなかいいじゃん。まだ読みはじめだけど、面白そう。

ヤスコ お前は黙ってろといっているだろといってるだろ!!

ヤスタカ …姫なにかお気に召さない部分でもございますか?

ヤスコ わからないかなぁ。俺の努力は簡単になくしてしまったんだよ?ん?勇気出してアンナンして。

肩をぐるぐると回すヤスコ。本気モードに入ってしまったらしい。

ヤスタカ あ・俺土下座の準備するわ。ノリお前もノリで付き合え!!

ノリ え?俺も?

ヤスタカ 姫様はご立腹だ。面を上げるほうが危険だ!!

ノリ は!!

びしっとして、あっという間に額を地面にこすりつけ、土下座体制に入る二人。

ヤスコ よーしわかった。肩があったまるまで、そのままの姿勢で待機。

ヤスタカ&ノリ は!!かしこまりました!!

ヤスタカ あの、姫。ひとつ質問がございます。

ヤスコ いいだどろう、人生の最後に申してみよ。

姫というより殿様みたいなヤスコ。顔は笑っているが目は笑っていない。

ヤスタカ この秋発売の新作のアイスがございます。そちらを献上させていただけませんでしょうか。

ヤスコ うむ。わかりやすいゴマすりだが受け取っておこう。

ヤスタカ&ノリ ありがたき幸せ!!!

ヤスタカ すぐにノリが買ってきますゆえ!!

ノリ え?おれ?

ヤスタカ 早く行け!!ここは俺に任せろ!!お前の為だ!!

ノリ すまねぇ。行ってくる!!

ヤスタカ 三人分だぞ!!間違うなよ!!

ノリ わかった。任せろ!!

言うが早いか一気に走り出すノリ。

ヤスタカ 姫、ノリはいなくなりました。小説の本当のところをお聞かせください。罰は受けさせていただきます。

掘り返すことはないのに、わざわざ祟り神にさわりに行くヤスタカ。

ヤスコ いやー。わからないかなぁ。心理描写とは恥ずかしい思いをしたんだよ?なのにその時の様子がかかれてないのでは意味がないじゃないか!!

ヤスタカ 気を使ってみたのですが。

ヤスコ 人物さえわからなければいいの。ちゃんと書いて。

ヤスタカ 俺はいままでちゃんと向き合ってこなかった。今後はちゃんと向き合って話しを書いていきます。

ヤスコ そうだね。いいことを言ったね。作品というのは嘘を並べるものではないものね。

ヤスタカ はい。勉強させていただきます。

ヤスコ じゃあ頭出して。

ヤスタカ え?ちょっと本当の気持ちでトークして、罰は土下座で終わりじゃないの?

ヤスコ それとこれとは別の話。

ヤスコは自分の拳をあっためている。つまり、ゲンコツの前の「はー。」ってやつをやっている。

ヤスタカ の・ノリはまだかぁぁああ!!

ゴスーン!!!!!!

ノリ 買ってきたぞ!!!雪見大福!!!!

薄れ行く意識の中でヤスタカは、限定違いについて考えていた。


次へ
 ヤスコは今大きな節目を迎えている。なぜか、ヤスタカの部屋で着替えを強要されているのだ。

 ちょっと待って、何で私着替えてるんだろう。思い出してみて。ちょっとからかったら、ヤスタカは

調子に乗って、これを着ないと小説が書けないなんていいだしたんだっけ?
 
 渡された服を見て驚愕。なんでこれを着なきゃいけないの?でもヤスタカがやる気になるなら。。。

ヤスタカ 準備できた?

わくわくした声でヤスタカは私に問いかける。
 
ヤスコ ま、まだよ、もう少しまって。勇気がいるんだから。

本当にこれは厳しい。どうしよう。でも、ヤスタカは楽しみに待っているみたいだし。

ヤスタカ わかったよ。大丈夫きるまで待つから。そっち見ないから。

下心が声に表れてるわよ。ホント男って。。

ヤスコ しかし、あんた、よくこんな服持っていたわね。

話しながらも着替えをすすめるヤスコ。

ヤスタカ 勘違いするなよ。俺の趣味じゃない。あ・く・まで小説の参考として購入してみたに過ぎな

い。というのも、やっぱりヤスコの言う前から、実際の感覚に近づけなくては映画も完成しないと思

ってさ、しかもインターネットで買うのも素材がどうなっているのかやっぱり触ってみないとわから

ないからさ、店に行って触って確かめて買ったんだよ。

ヤスタカは下心を隠さんとマシンガンのようにしゃべり続けている。

ヤスコ みっともないから、言い訳はそれくらいにしなよ。ほら着替え終わったよ。

ごくり。ヤスタカのつばを飲む音が聞こえる。

ヤスコ ど・どう?

私へんじゃないかしら。

ヤスタカ ああ、あぁ。最高に似合ってるよ。

まじめな顔してるのに、なんかちょっと声が変。

ヤスコ 本当に?

恐る恐る聞いてみる。

ヤスタカ 本当さ。

やっぱり少し声が変。だからもう一度聞いてみる。

ヤスコ ほうんとうに?

疑いは晴れない。だってヤスタカの声が変なんだもの。

ヤスタカ 本当ですとも。

ヤスタカは自信たっぷりに答える。 

ヤスコ それはどういう意味か詳しく説明してもらえるかな?

ヤスタカ そうだな、まず黄色い部分、ヤスコのイメージにも色でとっても素敵。

ヤスコ そうかなぁ。

本当にそう思っているのかな?信用できない。長い付き合いだけど、あんまり褒められたことないし。

ヤスタカ そうだって、茶色の部分もカットが激しくてかわいいよ。

ヤスタカはまじめそうにうなずきながら、ヤスコをほめる。

ヤスコ そ・そうだべ!!似合うべ!!

ヤスタカ 最高ですよ!!

ヤスコ 最高ですか?

なんだか楽しくなってきた。

ヤスタカ 最高です!!

声が大きくなるヤスタカ。

ヤスコ 最高ですか??

やべーほめられて超楽しい?

ヤスタカ 最高です!!!

ほめられて超楽し…くねえぇ!!

ゴス!!!!

ヤスタカ うおえぇぇぇ。

ヤスタカの頭にゲンコツがとんだ。

ヤスタカ お星様が見える。目の前に。いや、げんかくかー?

ゲンコツがクリーンヒットしたのか、ヤスタカは目をまわしている。

ヤスコ どこの世界に、サルのキグルミ着せられてうれしいバカいるんだよ!!!

ヤスタカ さっきまでのりのりだったじゃん。

ヤスコ 福永○源さんの台詞には乗せられたが、気持ちはずっと海の底じゃ!!

本当は、ほめられたのはうれしかったけど、完全に私をほめてないような感じだったし。

ヤスタカ あしうら占いやっとくか?

ヤスコ やるか!!そんなもん!!!

ゴス!!!!

しかし、本当にめげないやつだ。

ヤスタカ に・似あっているぜ。それを着てもらったのは猿回しの描写を書きたいんだ。

ヤスコ はぁ。殴られてもくじけないやつだな。感心するよ。私が言いだしたんだし、仕方ないやってやるよ。

ヤスタカは静かに笑っている。

ヤスタカ では、このミュージックにあわせて踊ってください。

どこからともなく用意されている音楽。

ちゃちゃんちゃちゃん♪ちゃらららちゃちゃんちゃちゃん♪テレレー♪

ヤスコ これはサブちゃんのはるばる来たぜパコだて!!

ヤスタカ ふ、ヤスコはこれを聞くと踊らずにはいられないだろう。

なんてことを私が祭りが大好きなことをしっていてさらに、サブちゃんなら何でも踊れるとしっていてこれか!!

ヤスコ 卑怯な、私の十八番「ヤスコ舞踊018」を用意しているとは。

ヤスタカ そんなネーミングだったの?

しまったぁぁあ。名前は誰にも公表していなかったのに!!

ヤスコ …友達が勝手につけた。

ヤスタカ 嘘はいけない。なぜなら、もう体は動いてしまっているからなあ。

ヤスコ あぁ。どうしよう、もうお嫁にいけない。

ヤスタカ …それは心配するな。

ヤスコ なに?何かおっしゃいましたかー?

ヤスタカ いいえ、そのようなお上手な舞をする方なら、いつでも嫁にいけましょうぞ。

ヤスコ そう?そうかな?

ヤスタカ そうそう。お山の大将の嫁にもいけるな。

ヤスコ ぶっ殺す!!

ヤスタカ ほら、踊らないと。

ヤスコ ああそうか。そうか。

ヤスタカ サブちゃんは裏切れないもんな。

ヤスコ そうだよ、サブちゃんは絶対だよ。

ヤスタカ そうだよな、サル。

ヤスコ テメェ!!!この曲が終わったときお前の人生の終焉が来ると思え。

ヤスタカ それは怖い、しかしこれはなんとリピートなのだ。カセット時代と違ってすぐに次が来る

のだ。

ヤスコ 大丈夫その気になればいつでも、踊りながらでも破壊はできるから。

ヤスタカ …そろそろ土下座の準備するわ。

ヤスコ 賢明だな。一曲だけ、気分良く踊らせなさい。

ヤスタカ かしこまりました!!!

土下座するヤスタカ。

ヤスタカ 土下座のまま失礼します。どのような気分でありますでしょうか?

ヤスコ うむ、余はマンゾクじゃ。

ヤスタカ は。ではそのように書きますゆえー。

つぎへ。

テーマにも書きましたが、今までにやりたかったことは意外とたくさんあったと思います。

例えばちょっとした物書きになってみたいとか、おおきなおにぎりを食べてみたい!!とかね。

ある程度大人になったので、お金をかければいろんなことができるんだろうけど、あんまりこうお金を

バンバンかけてやるのもいやらしいし(お金もないし)(笑)

 なので、最初は物書きの真似事でもしてみたいと思います。

 題名その1、俺は小説家(?)

 -トンネルを抜けると、そこは雪でした。-
…あれ?なんかいきなり聞いたことあるフレーズだ。
まあいい。俺は小説家だ。オリジナルで作ったって事にすれば、大丈夫だろう。
違う違う違う。オリジナルで作ったって事じゃなくて、オリジナルなんだよ。オリジナルですよ。
 ヤスタカお前、なにをブツブツいってるの?
 あー。ヤスコ。小説を書いているんだよ。
 小説的ヤスコの紹介をすると、俺の幼馴染で隣に住んでいる。窓をあけるとすぐそこがあいつの部屋でいつでも遊びに来る。おちおちエロ本も読んでいられない。ちょっと危ない同級生だ。
 さらに、小説風に説明するなら、俺はヤスタカ。この物語のいや、俺という物語の主人公をさせてもらっている。もしかしたら、某サガ・フロンティアのように弟との対決に負けて主人公が入れ替わるかもしれないが、それも今のところまだない。双子の弟は登場してきていないしな。

ヤスコ なんだ?ヤスタカ、また新しいことをはじめたのか?この間は映画といっていたじゃないか。

ヤスコは機嫌よさそうに俺にくっついて話かけてくる。こんなときは大抵俺をバカにしている。

ヤスタカ 映画はもちろんやりたいよ。でもよく考えたら、映画を撮るためには脚本を書かなくてはい

けない。いい台本がないと映画もだめになってしまうんだ。

あきれた様子のヤスコ。
 
ヤスコ だから、始めに小説から書くのね。よーくわかりました。じゃあ、暇だし手伝ってやろう。

また始まった。こうなると最後まで言わせないと終わらない。

ヤスタカ え?小説だよ?どうやって手伝うの?俺の頭の中のストーリーを本に降ろすのが小説なんだよ?

さらにあきれた様子のあつこ。アメリカの映画のように手をひらひらさせている。

ヤスコ これだから素人は。。。いまどきは違うんだよ。

ヤスタカ お・俺が常識にとらわれていたと。この俺様が!!

俺もヤスコ節にのってみる。

ヤスコ ああ、古臭いね。古典もいいところだ。敵を欺くためにはまず味方からっていうだろ?

始まった。完全に始まった。モードスイッチオンした。かちっていったよ。

ヤスタカ うん。いうけど、それが何か。

ヤスコ バカやろう!! 

ゴす!!いきなり本気で頭にゲンコツを張るヤスコ。

ヤスタカ いて、なにをする。

ヤスコ 人に物を教わるときはまず口の利き方に気をつけろ、今から私は先生だ。返事は「はい」と言

え!!それからな、いすに座っているんじゃねえ、正座しろ!!

殴りやがった。なんてことするんだ。でも話を聞かないと終わらないし。

ヤスタカ は・はい。

あきれた様子のままヤスコは俺が正座になるのをまっている。

ヤスコ 準備できたか、よーし。小説には伏線を張るのが当たり前だろう?自分が結末をわかっていたの

では、物語を楽しくできるわけないだろうが!!

なにいいだした?それじゃ物語は終わっちゃうんだよ。むしろ終わることもできないまま、めちゃくちゃ

になるんだよ。でも最後まで聞かないととめると終わらないし。

ヤスタカ え?そうなんだ。いや、そうなんですか?

とりあえずうなずく従順なわたくしめ。

ヤスコ あったりまえだろうが。次にこうなる、次はこうなるなんてすべて計算してやるのは本物に任

せておきな。お前にはまだ早い。っというか必要ない。

…いやいやいや。もうこうね。わからないけどとりあえず質問してみるか。

ヤスタカ しかし、計算しないと話が飛んでしまうのでは?

カッと目を見開くヤスコ。

あっまた殴られる。やばい。

ヤスコ 口の利き方に気をつけろ!!だれが口答えをしていいって言った!!

ゴン!!ゲンコツを張るヤスコ

ヤスタカ イテェ。。。

頭を抱えるヤスタカ。

よけろよなぁ俺。でも今は従順に話を聞かないとよけたら長くなるか、おまけが飛んでくるし。

ヤスタカ くーっいたい。ではどうすればいいの?

ヤスコ 口の利き方に気をつけろ!!といっているだろ、といっているだろ!! 

ゴン!!!ゲンコツ(MAXパワー)を張るヤスコ

ヤスタカ ぐわぁぁあ。

こいつ本当は殴りたいだけなんじゃないか?そろそろリミッター切れちゃうよ。でも聞かないと…。

ヤスタカ それでは、ではどのようにすればよろしいでしょうか。

ヤスコ お前バカだなぁ。これだけゲンコツを張っているのにまだわからないのか。

次だな、次そんな感じだったら、やりかえす。むしろ仕返しする。

ヤスタカ こ・このやろ…は!!あー、鈍いわたくしめに、どうぞ教えてください。

最後のへりくだりだからな。覚えとけよ。

ヤスコ 仕方ない。教えてやろう。お前の最終目標は映画だろう?だったら行動で示せっていっている

のだ。小説は本当にあることのようなないことのようなことを、リアリティを求めて書く。だから、体

を動かしてやりたいことを一度やってみてから書くのじゃ!!

ヤスタカ …じゃ?

はっとするヤスコ。
 
ヤスコ 口の利き方に気をつけろ!!

コス。あれ?やさしい。

さては恥ずかしかったな。

ヤスコ …協力してやろうっていってるの。

恥ずかしそうにうつむきながらつぶやくヤスコ。

これだ。いつもぎりぎりのところでかわいくなりやがって。体がもたねぇっつの。流行のツンデレかも

しれないな。リアルの世界だったらきつすぎだって。…気をつけないとDVだよ。でも好きなものは、

すきだからしょうがない。好きになってしまった俺がわるい。

ヤスタカ それでは、その協力というのをやってもらいましょうか。

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