金鑚神社~御嶽山(その二) | 異界行

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オカルト歴ン10年の著者が、過去に行ってきたミステリースポットの調査内容を報告します。

前回の続きで、金鑚神社の御神体山である御嶽山に登頂です。

このような道を杖を突きながら登って行きます。登頂口に芭蕉の句碑があったように、道の両脇にも様々な句碑が建っています。

登山道と言っても、このように整備されているので、さほど困難を感じません。

<御嶽の鏡岩>

御嶽山の中腹にある岩で、国の特別天然記念物に指定されている。

御覧のように赤茶色の表面がツルツルの岩。

上から見たところ。小さな不動明王像が建っている。

鏡岩と言うと、ピラミッド山によくある「鏡石」を彷彿とさせるが、鏡石は人工物とされるのに対し、こちらは自然のものだろう。

鏡岩を過ぎると、山の鞍部に着く。ここは神仏習合の名残(?)で、多数の石仏が建っている。

お堂が建っていて、その背後に岩山展望なるものがあるらしい。

…って、こんな所登れるのか?本格登山する予定はなかったから、ジーンズにスニーカーと軽装だけど、とにかく登ってみる。

途中に大きめの不動明王像。

その先はこんな道(?)なので、杖は置いておく。

こんな所を過ぎた先に

 

岩山展望到着。写真を撮り忘れたけど、この手前に小さな祠(奥宮)がある。

…あの頂上部(護摩壇らしい)に登ってみたいな…。

行っていけないことはなさそう。

ここまでよじ登ってみた。せっかくなので、一番上に立ってみたかったけど

この位置なので一歩足を滑らせたら右側の絶壁に真っ逆さまなのでやめておいた。

いずれまた、軍手や登山靴等の装備を整えて再挑戦しよう。

岩山周囲を見て回る。

景色が良い。

そして鞍部に戻ったが、御嶽山のもう一つの見どころとして<弁慶岩>なるものもあるようだが、案内板の先を見ても道が無い。位置的にはこの岩山の裏手のようだけど、どのように行けば良いのかわからない。道なき道を行くのなら、これまた装備を整えての次回の課題。

そして、鞍部の入口に分岐があり、反対方向へ行けば山頂らしい。

こちらは、道に多くの石仏が並んでいる。

そして、またしてもこんな道。また杖を置いて這うようにして登る。

ここが山頂。木々に囲まれてあまり展望は良くない。

山頂はかつては山城の御嶽城本丸があったらしい。

また、山頂からは別ルートで秋葉神社やその先の温泉にも行けるようだが、時間が無いのでやめておく。

一通り見たので山を下る。

句碑の他に石像も並ぶ。牛若丸さんもいたりする。

ふと振り返ると、木々の間を神々しい光が射していた。

神社境内まで下山。遥拝所がある。登山できない人は、ここから山を礼拝するのだろう。

奥手に見えるドラム缶に貸出しの杖が入れてあるので、お礼を述べて返してきた。

金鑚神社の社紋。「三蔦」と呼ばれるもののようだが、葉脈の一つ一つがユダヤのメノラーに見える。

ちなみに、金鑚神社の御祭神は天照大神と素戔嗚尊。伊勢と出雲の神である。

この二柱を日本武尊が東征の際に御室ケ嶽に祀ったのが創建とされる。

やはり、御嶽山ではなく御室ケ嶽が御神体山のようだが、実際は御嶽山=御室ケ嶽ということだろうか?

<多宝塔>

境内入口駐車場付近に建つ国の重要文化財。

 

以上で金鑚神社と御嶽山のレポート終了です。

ここは諏訪大社上社のように何かが秘されているとかそういったものは無さそうなので、特に考察はしません。

ただ、本殿が無い山そのものを神として祀るという古い信仰形態の残る神社であり、それが自宅から遠くない場所にあるという僥倖を得て、実際に登頂もして来て、前述したように観光地化した神社よりよほど自然の「神」を感じた次第です。

著者には、やはりアニミズムの方が合っている。