だから人は夢を語り | カケラバンクオフィシャルブログ「先の見えないこの時代で」Powered by Ameba

だから人は夢を語り



10代・20代の頃よくライブに足を運び、
新譜が発売されるのをいつも心待ちにし、
全てのアルバムを買っていたのが、
「Dragon Ash」だった。

メンバーの死を乗り越え、
今年結成20周年を迎えた、
彼らの曲の中でも大好きな、
「Walk with Dreams」をカバーした。

日々ボイストレーナーをしてると、

10代・20代の子達から、
人生相談を受ける事が度々ある。



人生

将来

才能

挑戦

音楽


色んな言葉を使って、
ひざとひざを突き合わせて、
何十分も問答を繰り返す。

いつも話し終わった時、
体と頭に疲れがドッと出るけど、
悩んでる人の姿と涙はやっぱ美しいな、
って思って笑みがこぼれる。

音楽と自分に本気で向き合い、
大切なものを得ようとしている姿は、
僕の背筋もピンとさせてくれる。

親になったからって、

30代になったからって、

僕はやっぱ諦める事はしたくない。

自分を誤魔化す事はしたくない。

だから、

夢を歌いたい。

バカにされてもいい。

後ろ指さされてもいい。

20代前半の時にそんな事は、
散々経験したからもう慣れている。

若い頃には持てなかった、
「身丈に会った自信」を今はつかめた。

それを持てた今、
目の前の唄に真摯に向き合い、
あの頃より高い完成度を目指して行くだけ。

それだけで楽しい。

プロを目指す気持ちがまだ無かった、
10代の頃と同じように今音楽と付き合えてる気がする。

20代の頃ずっと、

「音楽の事は好きじゃない」

ってブログに度々書いてたけど、

ようやく音楽との、
適度な距離を保てた今胸を張って、

「音楽が好き」

って言える。

ここから。

僕のミュージシャン人生はここから。

そう素直に目を細めて言える。


20170629a


※上記写真:櫻井幹也(香川・直島)


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