オモイデアvol.3
先週の京都凱旋の最終日、
少し時間があったので、
僕は水性ペンを、
弘はカメラを持って、
実家の周りを歩いて、
「オモイデアvol.3」を撮って来た。
街中のあるモノに、
その場で思いついたポエムを書いて、
写真に残してすぐに消す「オモイデア」。
家の真裏の公園の、
蛇口から水を出して、
指を濡らして壁に言葉を書いた。
そのポエムは、
20秒後太陽に乾かされ、
うっすら跡を残して消えてった。
そして、
誰かが道端に捨てた、
「氷結ストロング」の空き缶の、
隣の地面に言葉を書いた。
「強さ」を捨てたその誰かの為に。
その後、
工事現場の青空の看板が、
ふと僕の目に入ったので、
その雲の絵の中に言葉を書いて、
本物の雲をバックに遠近法で撮った。
近くの水たまりにティッシュをふくませ、
その言葉をなぞったら一拭きで消えた。
そして、
僕が通っていた小学校に行った。
目の前の踏切が降りている間に、
踏切の黄色の部分に言葉を書いてみた。
電車が通過する度に、
言葉は風に揺れた。
サイレンが止まり、
踏切が上がる前に、
親指でその言葉を消した。
空に向かって垂直に立っている、
踏切の棒を生まれて初めてずっと眺めた。
オレンジ色のそれは、
何だかとても勇ましく感じた。
その後家に着いて、
自転車の車輪に言葉を書いた。
錆が出来たのは、
長年ここで生きて来た証だと思ったから。
その詩のどれもが、
その場で思いついたアドリブ。
物自体が僕に投げかけた想いを、
言葉にして来た。
後半ペン先が、
少し濡れていたのか、
文字も少しにじんでた。
きっと、
僕がふと思いついた、
フレーズのどれかが、
誰かの過去や今をも、
にじませてくれるに違いない。
~櫻井幹也~
※「手書き写真"オモイデアvol.3"」は、
5月17日のライブ会場から発売を開始致します。
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幹也が5年前に勤めていた、
「和音堂」に「一日店長」として復帰。
メニュー作りもドリンク作りも、
配膳もライブも全てミュージシャンの手で行います!
6/1(土)18:30から、
三条「和音堂
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」さん「サトウヒロコ
」さんと開催。
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