言い訳並べる時間があるなら

23歳の冬。

バイト雑誌にあった、
｢コンサートスタッフ｣に、
興味が沸きアルバイトをした事が一度ある。

朝7時から深夜2時頃まで、
延々と肉体労働が続き、
大きなライブの裏方の、
大変さを初めて知った。

本番までの10時間、
大量にあるセットの骨組みを、
20人程でステージに運び続け、

オープン時には受付を、
そして本番中は2時間半、
中腰で最前列のロープを、
両腕でかかげてお客さんが、
ステージに上がれないように張り続けた。

足はしびれ感覚は麻痺していたし、
両腕も最後の方は痙攣していた。

ライブは勿論、
ステージに背中を向けてたから見れなかった。

けどそれよりも、
ミュージシャンがライブ中、
客席に吹きかけたペットボトルの水が、
大量に俺達バイトの服にかかった事が、
今でも切ない思い出として残ってる。

いつか自分もこの舞台に。

そのバイトをするまで、
そんな気持ちを偉そうに語っていたけど、

あの日の深夜の帰り道、
自分の夢を鼻で笑ってしまった事を今でも覚えてる。

あれから8年。

俺はそのアルバイトした、
京都会館の舞台に立って、
たった1曲だったけど唄を歌わせて貰った。

夢が叶ったのだ。

けれどライブ後は、
先週の学園祭や路上ライブが終わった時と同じ気持ちだった。

それはどんな環境でも、
どんな場所であっても、
自己ベストを尽くす事が、
出来るようになった証でもあった。

だから、
8年前の自分には悪いけど、
楽屋で涙が出るぐらいおたけびを上げて、
スキップしながら警備のおっちゃんに挨拶なんて、
全くしなかった。

充実感ってのは、
過去の夢が叶っても得られないんだと知った。

今夢を抱いていないか、
もしあったとしても、
それを叶える為に、
今自分を奮い立たせていないと、

得られないと知った。

言い訳並べる時間があるなら、
夢を叶える方法を考ろよ。

俺！

今何がしたいか、
もう分かってんだろ！

～櫻井幹也～

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【2011年度大ワンマンライブ】

1年ぶりのリリースとなる、
3rdシングル｢バトンタッチ｣の、
11月2日からの発売を記念して、
年に一度の大ワンマンライブを、
京都と東京で開催します♪

2012年1/21(土)都雅都雅(京都)
2012年1/27(金)ASTROHALL(東京)

[時間]OPEN18:30～/START19:30～
[料金]前売3000円/当日3500円(ワンドリンク代別)

※チケットは各ライブ会場で発売中です。