事故が起きる前から、私たちは代償を払い続けている
AIのリスクや説明可能性は、これまで主に「倫理」や「規制」の問題として語られてきました。しかし、それだけでは現場で日々発生する負担やコストを十分に捉えることができませんでした。
しかし、現場でAIを運用している人ほど、別の現実を知っています。
それは――
事故が起きていなくても、すでに大きなコストが発生しているという事実です。
見えないコストは、人間の時間から生まれる
ブラックボックスAIがもたらす最大の負担は、システムそのものではありません。
それを説明できないことによって生まれる、人間の時間と労力です。
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判断理由を説明するための資料作成
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監査・法務対応のための会議
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インシデントが起きる前提での常時監視
多くの組織では、たとえば法務部門や業務企画部門の担当者が、人としてAIの横を走り続けています。
倒れないように、誤らないように、説明できるように。
この負担は帳簿に直接は現れません。
しかし、確実に日々の業務を圧迫しています。
説明責任を「後付け」にしないという発想
従来のAI運用では、説明責任は
「問題が起きた後に対応するもの」として扱われてきました。
しかし、もし説明責任そのものを
設計段階に組み込むとしたらどうでしょうか。
この発想の転換は、運用の姿を大きく変えます。
金融・行政・大企業の業務部門(数百〜数千人規模が関与し、複数のAIシステムが業務横断で利用されている環境)を想定した
保守的な中規模AI導入のシミュレーションでは、
次のような効果が確認されました。
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継続的な運用・コンプライアンスコストの 15〜40%削減
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意思決定の迅速化と、インシデント対応の減少
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事後説明に費やされていた人的労働の大幅削減
これは単なる効率化ではありません。
人が本来やるべき仕事に、時間を取り戻すという変化です。
では、この変化は実際の運用現場ではどの程度の規模感になるのでしょうか。
コスト削減は「割合」だけでなく「金額」に表れる
では、この 15〜40%の削減 は、実際にどの程度の金額規模になるのでしょうか。
あくまで保守的な前提ですが、金融・行政・大企業の業務部門におけるAI運用を想定すると、次のような試算が成り立ちます。
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年間AI運用・監査・説明対応コスト:10億円規模 の組織の場合
→ 1.5〜4億円/年 の削減余地 -
年間 100億円規模 でAI関連業務が回っている大規模組織の場合
→ 15〜40億円/年 の削減余地
これらの金額は、事故や不祥事が起きた場合の損失回避を含んでいません。
事故が起きなくても、平常運転の中で毎年積み上がる削減効果です。
つまりEVΛƎがもたらすのは、
単発のコストカットではなく、構造的な固定費の低減です。
透明性は高コストではない
よく「透明性はコストがかかる」と言われます。
しかし、本当に高くついているのは、
説明できないシステムを人間が補い続ける構造です。
透明性そのものは高くありません。
高いのは、人間による補償です。
この構造が世界規模で解消されれば、
数十兆円規模の価値が、生産的な仕事へと戻っていきます。
世界規模で見た場合のインパクト(国家レベルの試算)
仮に、主要国における行政・公共分野および大企業のAI運用関連コストが、年間で数十兆円規模に達していると仮定すると、そのうちの 15〜40% を構造的に削減できる余地が生まれます。
これは単一国家レベルでも、年間数兆円規模の人的・運用コストが解放されることを意味します。しかもこの効果は一度きりではなく、制度や運用構造が変わらない限り、毎年継続的に積み上がるものです。
つまりEVΛƎがもたらす影響は、個別組織の効率化にとどまらず、
国家全体の生産性構造そのものを底上げする可能性を持っています。
EVΛƎという実装
EVΛƎは、この問題を思想や理想論ではなく、
実装として解決するために設計された構造です。
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意思決定の理由を、後からではなく設計段階で固定する
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WHY(なぜ)と HOW(どの条件で)を構造として残す
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説明責任を、人ではなくシステムに持たせる
EVΛƎはすでに、
論文、特許、商標、そして実動するアプリケーション(PoC)として形になっています。
構想段階は終わり、社会実装のフェーズに入っています。
協業・共同研究という関わり方
(企業・研究機関・行政関係者の方へ)
現在、EVΛƎでは
この構造を現実の制度・組織・プロダクトへと展開するため、
協業・共同研究という形での参加を募っています。
これは「支援」や「応援」の募集ではありません。
説明責任を後付けできない構造を、
社会に定着させるプロセスに参加することです。
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実証・PoC・制度設計への関与
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研究・設計・実装フェーズの共有
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将来の制度実装・企業導入における初期関与
おわりに
AIの問題は、精度や性能だけでは語れなくなっています。
いま問われているのは、
誰が、どこで、どのように責任を引き受けるのかという構造です。
EVΛƎは、
透明性をコストではなく、
価値を解放する設計として扱うための一つの答えです。
もしこの考え方に共鳴する方がいれば、
ぜひ対話や協業の形で関わっていただければと思います。
EVΛƎ Framework
Design-by-Transparency
Amuletplus G.K.
Contact: info@amuletplus.co.jp
Hiro Yokoki
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