薬の神じゃない!
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117分
皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?私はカレンダー通りとはいかないまでも4日くらい休めたので、館山あたりまでドライブした他は家にこもって映画を見てました。
邦画含めて5本くらい見たんだけど、今日はその中の一本をご紹介します。
あらすじ
程勇は怪しい強壮剤を売る薬局の店主。
商売はパッとせず、離婚した妻から息子の親権を手放すよう迫られている。
そんな彼にある薬の密輸入の仕事が舞い込む。
依頼人は自身が白血病の患者でもある 呂受益。
彼はインドでジェネリック薬を買い付けて欲しいと程勇に頼む。
当時、白血病に効果のあるスイス製の認証薬は大変に高額だったため、薬を買えない貧しい患者は死を待つしかなかった。生きる唯一の方法は海外製の安価なジェネリック薬を服用すること。しかしどんなに薬効があっても違法薬の密輸は重罪であり、逮捕されれば懲役20年以上が課せられる。最初は躊躇した程勇だが、深刻な病に冒された父親の手術費用を工面するためインド行きを決断する。何とか無事に持ち帰った薬を多くの患者達に売るうちに協力する関係者は増えていき、やがて一つの事業に発展していく。
当初は金儲けが目的で薬の密輸をしていた程勇だったが、仲間との出会と別れを経ていつしか違う思いが彼を動かすようになる‥。
感想
いやー。
久しぶりに良い映画をみたなぁって感じ。
しかも事実に基づいたストーリーという事で、ラストは大号泣してしまった。
中国国内でも大絶賛だったらしく、監督、キャストともにその年の映画賞を席巻した。
中でも印象に残ったのはこの人。
王伝君が演じた呂受益
白血病患者という事で、相当に役作りはしたと思うけどビジュアル含めて本当にリアルで、普通に健康な人が演じたとは信じられないくらい。
生と死の狭間にいても表面上は静かで穏やか。でもふとした瞬間に垣間見せる希望と絶望の色がグサグサと刺さる。演技にクセがありそうで実はクセが無い。だから見ている者の心にスッと感情が入ってくる。彼の存在が程勇を変えたのは間違いない。
そして 谭卓 さん。
最近は現代ドラマでお見かけする事が多くなった。今作はクラブの踊り子でシングルマザーという役だったけど相変わらず美しかった。(だけじゃない)
中国には美しい容貌でそれなりに演技ができる俳優がゴマンといるが「だけじゃない」と言い切れる人はあまり多くはない。
で、彼女の娘を演じたのはもしかして「深夜食堂」でマークの娘を演じた子じゃないかしら?
面影がそんな感じしたけど違うかな?
そしてそしてこの人。金毛を演じた章宇。
私は初見でした。
彼のキャラはフィクションかな?
ほとんど喋らない役ながら大きな爪痕を残した。
あーダメーーーー!
と、叫んだのは私だけではないはず。
ダーワンこと周一围 もご出演。
古装より現代ドラマの方が素敵だわ。
彼は刑事だったので対立するかと思いきや、そうじゃなかったー。めっちゃ良い男だったわ。
終盤、程勇は薬の原価が上がっても赤字分は自分で補填しながら安価で提供をし続け、結果多くの患者を救う。
しかしやがて警察の手が彼に伸びる。
密輸の罪で逮捕された彼を見送る多くの人々。
その中にはかつての仲間たちが。
ここで涙腺が崩壊した。
しばらく嗚咽していたよ。
彼は犯罪を犯したが、国と法律を動かした。
患者を救ったのは神様ではなく、一人の男の信念と仲間との絆だったのだ。
これは中国版の「シンドラーのリスト」とも呼べるんじゃないかな。
最近涙活できてない方にぜひおすすめします!
ではまた
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