全35話

原題「当家主母」



​清越坊の女たち 8話まで


久しぶりにBS組に参加です。

乾隆帝の時代、そしてプロデューサーはイン・ジョンとくれば嫌でも瓔珞を意識してしまいますね。


彼の作品は「瓔珞」「君花海棠の紅にあらず」「コウラン伝」などを見ていますが、基本私は好きです。(当たりハズレが激しいけどね)


舞台となるのは老舗織物メーカーの任家。

中国の伝統工芸である緙絲」の職人でもある女主人がヒロインです。


衣装や小物、商品である織物も丁寧に織られており、本当に美しいです。俳優陣も撮影前に緙絲の継承者から指導を受けたそう。

美術面も見逃せないポイントになってます。



さてこのドラマは当たりか、ハズレか?



キャスト


沈翠喜

任家の正室で女主人

幼い頃より先代に師事し、その才能を見込まれて当主の嫁となるが、夫からは全く愛されていない。優秀な職人、経営者として家業を切り盛りしている。




任雪堂

任家の当主で、翠喜の夫。

翠喜の献身も顧みず、幼馴染の宝琴を一途に思い続けたあげく妾にする。海賊の捕縛に向かうが生死不明に。性格は優柔不断で争いを嫌う。




曾宝琴

雪堂の妾で彼との間に息子を授かる。

元は名家の令嬢だったが、父の罪により一家は没落し身分を貶められる。

自尊心が強く、雪堂の寵愛を盾に翠喜と対立する。




任如風

雪堂の腹違いの弟。

典型的な馬鹿ぼっちゃん。

世間知らずで騙されやすく、一家に二度も災難をもたらすが、義姉の翠喜に助けられ忠義を誓う。




舒芳

翠喜の腹心の侍女。

聡明で忠実、冷静沈着に仕事をこなす。




李照

宝琴の師兄で織造局の高官。

腹の読めない男で、任家に対して何やら恨みがありそう。その内面は謎に包まれている。




感想


妻と愛人

初回始まって2分で、夫と愛人の密会現場に妻が乗り込むという修羅場があり、てっきり愛憎メインのドロドロドラマかと思ったら、どうやらそうでは無さそうな匂いがしてきました。



やらかした如風の尻拭いのため、雪堂が海賊討伐に出かけて生死不明になった後、腹を痛めて産んだ息子を翠喜に奪われる形になった宝琴はとにかく翠喜を憎み、彼女を追い詰める。雪堂に愛されていない翠喜が嫉妬と保身のために雪堂との仲を引き裂き、自分から息子を奪ったのだと恨み、師兄の李照を頼り策を巡らせる。


しかし真実はそうではなかった。

雪堂との駆け落ちに失敗したのは翠喜のせいではなく、宝琴の父の失脚によって、任家と雪堂に災いが及ぶのを懸念した先代の必死の説得で、翠喜はこの先も愛されないと知りながら雪堂に嫁ぐしかなかったのだ。


落ちぶれて苦労したのかも知れないけど、宝琴の根幹は生粋のお嬢様のまま。家や親たちの思惑など考えもせずただ表面的な事実だけしか見えていなかった。


この時代、妾の子供は科挙さえ受けられず身分が低かった。子供のためには正妻の子とした方が将来的に希望があるし、夫が行方不明な状態では子供のいない翠喜自身、任家では生きられないという現実的な問題があった。


過去の経緯を知り、夢から醒めた宝琴。

彼女は絶望し自殺を図るが、翠喜が必死に止める。翠喜に邪心があれば、絶対に宝琴を助けないよね。

だけど彼女は息子のために生きろ、と諭す。

宝琴はようやく翠喜が自分から息子を引き離した理由を理解する。


正妻と愛人という永遠に相容れない関係の二人ですが、ここから大きく物語が動いていきそう。


一見冷たそうに見える翠喜だけど、その内面は慈愛にあふれた人なんだよね。そんな彼女の本当の姿を夫ではなく、愛人が先に認めるというねキメてる


こんな公式スチルを見つけてしまった笑



え、え、え!

どういうこと?

犬猿の二人がなんか仲良し姉妹になってるよ。

バラ風呂に入った翠喜さんは、これから床入りでもするん?

いったい誰と?


↓↓


まさかこの人と?

8話終盤でやっと登場ですよ。

時代劇ではお馴染みのこの方が!

まだ彼がどんな風に関わっていくのか分からないけど、唯一の良い男枠なんじゃないかな。

(雪堂の1000倍カッコいい)




女たちの物語?


このドラマ、今後は恐らく女達がメインになろう。

その昔、「渡る世間は鬼ばかり」という有名なドラマがあった。正直、一ミリもキュンな要素はないのだが、一度見始めたら続きを見ずにはいられない中毒性のあるドラマだった。


本作もそれと同じ匂いがする。

まだ8話だが、まんまと脚本にハマっている。

未だに雪堂が行方不明なのだが、もう帰って来なくて良い気がするわ。

(帰ってきちゃうとは思うけどさ)


女が商売するには困難な時代。

それを女たちの絆で乗り越えていくストーリーなんじゃないかな。


主従の関係もそこはかとなく百合みがあるわ😅


笑わない林ちゃん。(琅琊榜弐 参照)

かなり、好き❤️


サブキャラも個性的な面々が配置されているので、きっとこの先も面白く展開していくことだろう。

35話なんてあっちゅうまだな。


あと、この二人似てない?

如風と、染谷将太 in 空海



BS組のみなさんも感想を聞かせてくださいね。

また続きはアップします!

ではまたパー



清朝時代の繁盛記はこちらもおすすめ!