あなたのための短歌集


きっかけはTwitterで目に触れたこと。

たった一行のその歌に私は心を

ぐわしと掴まれた。



 




とてつもない癒しと安堵

これを31文字で表現できるなんて!


そもそも短歌とは?

 

基本、「五七五七七の31文字で完結する歌」です。明治以降の歌を「短歌」と呼んでいるらしい。(それ以前は和歌)俳句と違って、季語を入れる必要はありません。

 

ブログはつい長々と書いてしまうので反省ですね。Twitterは文字数の制限があるのでどの言葉を使うかそれなりに考えてから書いてますが、ブログよりもツイの方が楽しい時がある。

縛りがある方が素敵な文章が生まれるのかもしれない。

 

この「あなたのための短歌集」は、

歌人 木下龍也さんが、依頼者から届く

お題をもとに短歌を作り便箋に書いて届けて

いた「個人販売」の歌をまとめたもの。

だから、それぞれの歌には「お題」があり、

それと対になる「短歌」があります。

 

まずその形がとても面白いなと思いました。

約700首の短歌があるそうなのですが、

本書はそこから100首を収録したものです。

 

特に私が印象に残った短歌をいくつか紹介したいと思います。まず、お題を読んでから短歌を読んでみてください。


妄想フルマックスでお願いします!

 

 

神様をやめて


お題


 短歌



 

私の神が



 

神が

 


 

服を脱いで…

 


 

わたしの獣になる!?




 

みなさまも自分の推しで

この短歌の世界を
妄想してみてください。
はっきり言って、死にます笑


 

 

魔法でしたね

 





 

説明は不要ですかね。

誰でも一度は?経験あるかも・・・?

もしくはドラマでは見た事ありますよね。

 

 

いじわるな星




 

泣けた・・なんか泣けた

 

 

他にも優しくて、エロくて、グロくて、残酷でいながら感涙な歌がいっぱい掲載されています。


忘れてた何かを思い出したり、ずっと迷っていたことの答えになったり。

反対に目を逸らしていた事実を突きつけられたり。

 

読み手側の心によってどんな風にも解釈できるのが良いですね。

興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。

 

 

 

私を作ってきたもの

 

せっかくなので、私のことを少々。

今こうやってブログを書いていますが、私は子供のころから俳句とか、短歌とか、詩が好きな女の子でした。

 

読むだけでなく自分で書くのも好きで、恥ずかしくて誰にも見せられなかったけど、詩を書いたり、それにちょっとイラストを描いたりみたいなことをしてました。

 

ただそれをどこかに発表しようとか、投稿しようまでは思い至らずただひたすらノートに書き散らしてきただけですがにっこり

 

で、それぞれの年代で夢中になった作家さんがいまして。ちょっとご紹介。

 

 

小学生時代

教科書以外で、詩に触れたのは多分これが最初じゃないかと思う。


80年代に大流行した「ファンシー土産」

最近、リバイバルブームが来たみたいだけどその中に「旅の思い出」というしおりセットがあって、家族旅行に行った時に何気なく買ってきたのがはじまり。


大門多美」さんという作家さんが書いたのだと、大人になってから知りました。

 

しおりには詩が書いてあって、その中のひとつをずっと大事にしています。

本物は実家の部屋の壁にまだ張ってあります。

(多分)


写真はネットからお借りしてきました。

文字が見にくい方は、拡大して読んでみてください。

 


子供ながらに何か感動して、それから詩が好きになった記憶があります。

 

 

中高 思春期時代

 今や図々しいおばちゃんの私ですが、可憐な少女時代は間違いなくありました昇天


その頃夢中になっていたのは「銀色夏生」さん。

有名だから知っている方も多いですよね。

 

恋に恋するお年頃というのもあって、とにかく読んでは胸をキュンキュン言わせてました。仲良しの同じようなタイプの女の子と休み時間に、夏生さんの詩を一編づつ交代で読み上げていく、という謎の儀式までやっていました。

(ほかのクラスメイトから見たらだいぶ痛い)

 

たくさんの本を買いましたけど、やっぱりこれが思い出深いかな。

(写真モデルはデビュー前の森高千里)



これは何回読んだか分からないくらい読んだやつ。

果たして今の私が読んだら同じ思いを抱けるかというと、それはきっとないよね。

しかたない。

それが成長ってやつだ。(老化とは言いたくない)

 

逆に大人になってはじめて理解できた詩もある。

銀色夏生「微笑みながら消えていく」に掲載。





    

約束しなくてもまた明日会えることが どんなにいいことか 約束しなければもう次に会えないという身の上になってみて つくづくよくわかる。


これはしみじみ感じます。

いつも当たり前のように会えていた友達。

今は、何か月も前からスケジュールを調整しないと会えない。

若い時にこれを読んでもピンとこなかったけど、今ならわかる。

とても贅沢で密な毎日を送っていたんだな。

 

 

現実を知った20代

 20代は色々あった。

恋愛や仕事で悩んで悩んで、恋を夢見ていた頃とは全く違う自分になった。

そんな時に出会ったのが「太田朋」さん。

 

彼女のイラストと、それに添えてある短い言葉に癒しと勇気をもらった。

一人暮らしを始めたばかりのころ、壁一面に彼女のポストカードを貼って眺めていた。



短いんですよ。一文なんです。

それでもなんか伝わってくるのが不思議。

 辛い夜はずっとこれを眺めてたの思い出しました。


写真はカケコの私物。

20年以上たっているのに、捨てられなくてまだ持ってました。彼女の作品、まだロフトとかにあるのかな?こんど探してみよう。

 

あ、また長々とブログを書いてしまいました。

(反省)


ではまたパー