作業の内容は当初、埠頭での荷役作業から始まったが次弟に多岐にわたってきた。道路建設、市街地清掃、駅、倉庫の清掃、食糧増産、水田開拓。密林伐採、堤防構築、草刈、下水道清掃、キャンプ内雑役、自動車修理などなど。スマトラ第25軍軍政監部軍属、斉藤正一氏(大蔵省出身)は、西スマトラ・ブキティンギからマラッカ海峡を渡ってマライ半島のバトパハへ連行された。それからクルワン経由第94師団(威列軍団)の第40勤労大隊に配属され、昭和21年4月4日、作業地のスンゲイブルンへ到着した。

斉藤氏ら第25軍軍政監部の一行は帰国への夢破れ、この地でくる日もくる日も鉱山の先山のような重労働に従事させられtらた。斉藤氏はスンゲイブルンにくる前、バトパハでも英軍キャンプの使役に狩り出され英軍女性将校の下着の洗濯までやらされている。こういった敗戦国の悲哀を斉藤氏は自著「旅人木」の中で克明に絵入りで書いている。


昭和21年8月、南方軍司令部の政府への報告によると、各地の残地作業隊の人員は次の通りである。

ビルマ       32,000 (シンガポールの内訳)

シンガポール   25,200                  

シャム(タイ)    9,000                   

マライ       23,876          

蘭印        13,500                  

ーーーーーーーーーーーーーーーー      

合計       103,636                   

                                                               
                                     

(シンガポール内訳)

英陸軍管理                   英海軍管理           

チャンギ        3,858        セレタ^-軍港    1,669

テンガ         1,041        センバヤン        500               

ケッペル        1,443        ブラカンマテイ     333

タンジョン・パーカー 1,300        -------------

りバパレー       2,212        小計          2,502

ウッドランド       5,941

ローヤン        4,806

ホーランド         153

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 小計         22,758        合計         25,260