趙です。
インバウンドの減少で、京都の街は国内外の観光客で賑わい混雑していたころに比べ、閑散としています。
そんな今は国内旅行のチャンスかも知れず、そこへ大寒波の到来も追い風となったのか、宿を奇跡的に取ることができ、急遽、憧れの白川郷への旅が実現しました。

雪がちらつく曇り空。視界のほとんどが白。

迫力満点の氷柱!

かわいい雪だるま製造機があるんですね~。アヒル型、ハート型などもあり、遊んでいる子どもたちから借りたい衝動に駆られました。

合掌造りの屋根の内部。豪雪地帯に暮らす人々の知恵と工夫によって編み出され、維持されています。

凍結した地面に何度も足を滑らせながら、やっとのことで辿り着いた展望台からの眺め。冬の間に数回実施されるライトアップの光景は、想像するだけで感無量です。
「お元気ですかー!」と小声で叫ぶ同行のナムピョン。それは確か北海道。でも彼に限らず、ここでもそう叫びたくなる韓国人は多いかもしれません。私の頭の中では到着したときからずっと、懐かしいテレビアニメ『マンガ日本昔ばなし』の主題歌がグルグル。世界遺産に登録されているため、観光客も国際色豊かですが、この幻想的な白銀の景色は訪れた人それぞれに、様々な思いや感動を呼び起こしているのでしょう。ちなみに宿の方いわく、例年より雪は少ないとのこと。これでですか!!
乗り物での移動中に、寝入り際に、、旅には本も欠かせません。
今回の旅の友は、ハン・ガンによる大人のための童話『눈물상자』(邦題『涙の箱』)。

泣いてばかりいる孤独な女の子が主人公のお話ですが、平易な言葉で淡々と語られる人生の機微は大人の心にこそ響き、沁み入ります。切なくも心が浄化されるような読後感。物語に夢中になった遠い日の思い出もよみがえり、童話の魅力を再認識しました。
軽くて薄いのでかばんのわずかな隙間に納まり、字が大きく少なめなので読んでいて疲れず、愛らしい挿絵にも癒されます。
ぜひともシリーズで揃えて、その中の一冊を携えて、白川郷の春、夏、秋の景色も見に来たいです。
京都からは名古屋経由なら約4時間。
日帰り可能であることも判明。
遥か遠くと思っていた秘境は、意外と近くにありました。
そこに暮らす人たちによって大切に守られている、初めてなのにとても懐かしい“日本の原風景”に向かって「また来ます、いえ、帰って参ります!」と心の中で誓いながら合掌し、帰りのバスに乗り込みました。