2010/03/23 清水義次先生「あなたの為の“家守”講演会」再録
2010/03/23に開催された清水義次先生の「あなたの為の“家守”講演会」を当時のメモをもとに再録してみました。
今振り返ってみるとメルカート三番街などの取組は、清水先生の言われたとおりに進んでいるように思います。
2011年3月九州新幹線全線開通、博多駅ビル完成
政令指定都市北九州で、自分を見失っていないか
小倉は小倉、街は昔の藩と城を単位に、それが分水嶺で分けられた自然発生的な、人の行動範囲としての幸せな社会
歴史があっての今だという認識がない
小倉らしさが十分に表現されていない、小倉の情報発信が不足していないか
家守の行動範囲、半径250m、歩いて5分で回れる街、その単位で考える
歴史と今については、金沢市が先進事例、21世紀現代美術館ができる
イメージを変えるには5年かかる
東の渋谷を目指す千葉の柏市、吉祥寺、自由が丘を目指すべき
小倉の近未来を考える
1.ベンチマークする都市は? 福岡市ではない
2.動きが作りにくい社会環境の中で、新しい動きを作りだし。スピーディに展開するにはどうしたらよいか?
3.民間主導でまちづくりをするにはどうしたらよいか?
家守とは、江戸時代の町役人、不在地主の管理人
町人60万人、武家40万人、差配、南北奉行、その他は300人
家守は、幕末で3万人、30人に一人
東京オフィスビル2003年問題、六本木ヒルズオープン、神田地区空きビル問題
千代田区双方向街づくり構想
家賃断層線を探す
空きビルと同一のはず
安い家賃の部分を使って何ができるかを探す
拠点の大きいビル1フロア100坪
神田RENプロジェクト:空き不動産の活用して、新しい人材を呼び込む
現在版家守の仕事
1.エリアマーケティング&不動産活用
2.エリアプロデュース&マネジメント
(皆で一緒にエリアとして開発、プロパティ・マネジメント新産業育成と集積化、入居テナントと街づくり)
3.人材の育成
エリアマネジメント
1.近未来を読んで、コンセプトを考える
2.街はうつろいやすい
3.完成時には、マーケットが変わっている
敷地からエリアへ
エリアマネジメント組織が必要
家守の仕事:不動産活用
既存ビルのリーズナブルなコンバージョン、地域の魅力向上、投資エリアの波及効果を考える
エンドユーザーから考える
都市型産業集積が持続可能な街を創る
人間中心の街再生(地域を再生するための仮説)
人→付帯サービス→街がよくなる→家賃上昇
複線型街づくり活動
補助金をもらわない、報告書を書くのが面倒
スピードがない街づくりは止めた方がよい
情報を出さない限り、街に人は来ない
大学を巻き込むことが重要、座学に限界があることを大学は知っている
若い人が街づくりにかかわるようにする
ビジネスモデルをつくる、伝播と伝承
拠点づくり、不動産活用×インキュベーション
5年で元をとる、坪10万円の内装、事業採算性をとる
拠点(コア)&サテライト
まずは拠点づくりから、続いて5分圏内にサテライトを次々に展開
地域プロモーション
クリエイティブ産業創出
アーティストとコミュニティの出会い、アーティストと企業との出会い
最初の出会いの場の設定が必要
路地を封鎖して、飲み食いのイベント、1000円の会費
地域の人と外部から来ている人の出会い
街づくりには、バーベキューセットが必須
女子大生、専門学生などを呼ぶとよい出会いの場となる
東京R計画(晶文社)
10間のデザインアートイベント→4年後からギャラリーが進出し始めた
東京R不動産、不動産でグーグル検索すると、上位第4位に
クリエーターと地域との交流
つなぐ、ほうき屋やとかさ屋(“掃印”ブランドの開発)
和ぼうきにかさの柄、トートバケツ、ひもつきはりみ、絵付きぞうきん
人材誘致、人材育成:家守塾
やるなら応援、やらないならゼロ、コンテンツから街を変える、器(ハード)からコンテンツへ
動物磁気を持つ人、アンカーテナント、地域情報デザイン、モビリティデザイン、起業家支援
商業以外の消費でない生産のテナント
付加価値を生み出す設計、新業態の開発、時代を先取りするコンセプト
街の人の意識に働きかけ、心を動かすことができるかどうかが最も重要
移動手段のデザイン、例:神奈川サイエンスパーク
ソフトを重要視した街づくり
コンテンツから街を変える
エリア価値を高めるため、敷地からエリアへ
店の中からではなくて、道から店を見る
仮説:店と道の区別のない方がよい、パブ、角打ち
エリアマーケティング
考現学的な社会風俗の観察の応用
現状安全主義から、近未来先取り
民間主導で街づくりを、都市経済を活性化する
公共主義から民間主体の公民連携へ
実践し、ブレイクスルーするPDCAモデル
机上から、実行実践し、ビジネスモデル化へ