来年に期待! | フクロウ,インコ,ペンギンと遊ぶ掛川花鳥園ブログ
6月3日 こんにちは、バードスタッフ小澤です。
もう6月だというのに肌寒い日があって、かと思うと日中ものすごく暑くなったりして、毎朝着る物を選ぶのに困っている今日この頃です。
もうすぐ梅雨ですし外でショーができなくなってしまうのも困りますね~。

さて、今日はフクロウ展示室の一部屋からお送りします。
とある部屋にてスタッフに向けられるあつーい視線が…

コキンメ1

巣箱の上からこっちを見ている1羽のフクロウ。
コキンメフクロウという小型のフクロウです。

このコキンメフクロウの展示室では、2羽生活しています。
2羽の性別はわからなかったのですが、冬の終わりにたまたま2羽が交尾をしているのを目撃しました!仲が悪くはないみたい、と思ってはいたのですが、いつのまにそんな仲に…。
これは2世誕生が期待できるかも!?ということで春前に巣箱を設置しました。

コキンメ4

すると数日後、メスが巣箱に入り始めました!
よかった~気に入ってくれたみたいです。
このメスはじつは翼が少し不自由で、ジャンプ程度しかできません。
あとは脚力で止まり木をよじ登って生活しています。
そのため止まり木から歩いて巣箱に入ることができるよう、取り付け場所を考えました。

またまた数日後、メスが巣箱から出ていたので、巣箱に手を入れてみたところ、
卵が3つあるのを確認しました!
その次の日からメスは完全に巣箱にこもり始めました。抱卵の開始です。
その間オスが1枚目の写真のように、巣箱周辺でしきりにスタッフをけん制していました。
攻撃こそしてきませんが、警戒音で鳴いて「近寄るな!」という表情で見てきます。
巣箱を入れる前はスタッフが来ると逃げまわっていたのに、守るものができるとこんなに小さなフクロウでも強くなるんだなァと感心です。

そして約1か月後。うまくいけばヒナが誕生しているはずです。
失礼して巣箱の中をチェック~

コキンメ3

メスがしっかりと何かを抱いています。
失礼してお腹の下を見せてもらいました。

コキンメ2

卵が1つありました!3つあったはずですが…どうやら食べてしまったようですね。
残念ながらこの1つも無精卵でした。

コキンメ5

しかし、掛川花鳥園で飼育して7年目のこのコキンメフクロウ、産卵したのは今年が初めてです。産卵・抱卵までいっただけでもよしとしています。
実は卵を回収して数日経った今、またメスが巣箱に入り始めています。
今年がだめでも、きっと来年はヒナが誕生するでしょう。
来年は可愛い赤ちゃんの顔見せてね!



スタッフからのお知らせ!
5月24日(月)~ 6月12日(土)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

掛川花鳥園 公式ブログも併せてご覧ください。
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