今日は、午後より弁天町で、「大阪維新改革を問う」というタイトルで共産党の医師・歯科医師後援会の学習会があった。
名古屋でのあったように、大阪では橋下知事がみずから政党を立ち上げ、議会で自分に反対する勢力に対抗しようとしている。
今日の講師は、関西大学教授、鶴田 廣己先生だが、橋下知事のやり方は、まるでヒトラーと表現していた。
かって小泉首相が当選したとき、自民党をぶっ潰すと豪語したが、今や昔だ。
似た手法で今大阪府政もあるように思う。だいたい地方自治体を企業とたとえること自体おかしいと思う。
また違った考えで、公務員は給料をもらいすぎだとマスコミもいっしょになってよく言うが、一般の公務員は、普通の国民の一人だ。特別公務員や官僚などだけがいい目をしているのだ。
医療も社会保障も黒字でないとおかしいということ自体、おかしいし、もともと税金であるべき金が大企業の内部留保にたまっているといっても間違いないと思うのだ。
だまされてはいけない。言葉たくみなフレーズを疑わないといけない。
ところで固い話を聞く前に、ただその学習会に直行するだけでは楽しくない。
それで弁天町と聞けば、駅のそばに交通科学館があることに気づき、学習会に行く前にそこを訪れた。
多種多様な鉄道にまるわる展示があるが、心ときめくのは、かつての大阪駅。
というのは、今度リニューアルされる大阪駅はどうもときめかない。
今ときめくとしたら、日本の中心、東京駅丸の内側駅舎だ。
煉瓦つくりのまあ、日本の中心地としては異色だが、よく残しておいたと思う。そして今震災で崩された3回部分を復活している。
それにくらべて大阪駅は、過去の見る影がない。
ただここ交通科学館にあった。第2代目の駅舎だ。
この建物を残しておいたらなあ~~、思うが、出会えたことにちょっとうれしい。
2年ほど前、九州門司港駅を見て大感激だったが、それ以来だ。
木のぬくもりがいい。
自動改札にならされた今日このごろだが、こんなところにも人どうしのふれあいがあった。
今や必要な無駄というものがあってもいいような気がする。
ワンマンカーのバスや電車を無くし、改札に職員を置くだけで、いったい何万人の雇用ができるのだろう。
ちょっと軽薄だが、無駄がどんどんなくなってきた現代、世の中住みやすくなっているのだろうか。
ネットの力だけは使いようによってはすごい力をもっていると思う。しかし使いかたをあややると人間疎外もあるだろう。
それからかっていろんな車両に食堂車があった。 寝台車もたくさんあった。
もっと増えないものか。今やトワイライトエクスプレスだけか。
ぼくは最近特に鉄道というものに興味がましてきた。それは新車両へのものではない。
スピードは遅くてもいい。車両そのものを旅の一つと考えることのほうが魅力だ。
そしてそれを支える多くの鉄道職員がいて、運行されている。
入場料は大人400円。安い!
この間行った兵庫県立美術館、森村裕昌作品展は1,200円だった。
ただそのことと合わせて、展示されているD51やその他の蒸気機関車、電気機関車がかなり手入れされずに展示されているのが気になった。
維持費のせいかもしれないし、科学館側のとらえ方にあるかもしれない。
できれば動かせられる状態で展示してほしい。
それでちょっと思いついたが、大阪北ヤードに動かす環境を作って、客をのせたらいいのではないかと思った。
なぜこの弁天町に交通科学館ができたのか知らないが、鉄ちゃんは今も根強く存在する。また鉄道の魅力はまだまだ発展するだろう。
そんなことを考えさせてくれた。
しかしできたらこの会館も入場者にアンケートをとるべきではないか。
斜陽にしてはいけない。
ただそんなぼくも何年ぶりに来たのだろう。
まあ学習会の前のプロローグのようなものだったが、ちょっと楽しかった。