記念講演は、あの鳥越俊太郎さんだったが、許容量いっぱいの160人以上が集まった。
鳥越さんは、つい最近までアメリカ視察にいったり、福岡のテレビ番組に行ったり、いそがしいが、とにかく精力的だ。
実際は70歳を超えているのだが、ダンディーだし、気持ちもわかいのだろう。
あの東日本大震災後、4月はじめには福島原発の影響をみずから確かめるため、福島原発の発電所前まで自主的に行ったという。
「原発とは原子爆弾を発電に使ったものだ」という考えは当を得ている。
しかしそれは分かった上で40年以上発電を許してきたわけだだから、需要する国民の生活を見直さざるを得ないということはわかる。
たしかにオールディーズと言われる昭和30年代は冷蔵庫も氷を上段に入れるスタイルしかなかったのだ。電気など使わない。
それにたしかに停電という言葉は日常的に使われていた。
いつから電気製品過剰の世の中になったのだろう。しかし我が家はあえてエアコンは使わない生活をしている。
日本ほど夜が明るい国はないと鳥越さんは語る。
原発廃止の運動はたしかに電気を自粛する生活を宣言できるかどうかにかかっている。
その点でも、そんなことは考えなくても、結果的に電気使用というか他力エネルギーを使わない自転車という乗り物はさらに普及させていいだろう。
鳥越さんの提言はたしかに考えさせられる。
電気多様に今の日本社会を再度考え直してみるときかもしれない。
そんなことを考えさせられた講演だった。
以後の総代会、懇親会も無事終了し、自分的にはこの数か月の重しが取れた気分で家路に向かった。
ただしひさびさの電車通勤だった。