今日はそのためもあって、休暇をとった。
それにしても2日前からの準備はなかなか手間がかかる。
まず健康診断にひっかからないように食事には気をつける。
前日朝からの検便が必要なので、容器はかならず家に持って帰る必要がある。
それはきちんとやり終えて、ただその日の夕食は午後8時に終えて、その後はなにも口にできない。
これが結構辛い。
当日(今日)は、朝から絶食。検便と検尿もする必要がある。
ある意味ふらふらの状態で健康診断の診療所へ。
約1時間の検査はそんなに長くは感じなかったが、バリウムはつかの間の水分だ。
午前11時すべての検査が終わり、血圧は正常、視力は左右1.5だけは当時分かった。
しかし一大行事に思われる。
解放感の中、診療所着近くの定食屋に入る。親子丼とそばセットが何日もまともな食事を食べていなかったような錯覚の中でなんとも言えずうまい。
食事を済まして、まだ11時過ぎだった。
こんな時は、かならずスーパー銭湯をめざす。
帰路との関係で阪急電車を利用して、阪急稲野近くの「湯の華廊」に向かう。
浴場はやはり平日昼で空いていた。
露天風呂の茶色の湯の中に体を浸したときの気持ちよさと言ったらない。
風呂から上がって、また阪急稲野から一駅塚口へ。そこから神戸線で一駅武庫之荘で降りる。
まだ解放感が残っている。スーパー「ピーコック」に入り、ほっけとほうれん草とワインを買う。勢い余ってワイン「マテウス」1300円まで買ってしまった。
家に帰って午後1時半。しばしベランダの緑沸き立つ中、読書。
中村好文さんの「住宅巡礼・ふたたび」。これはテレビNHBSの週間ブックレビューで紹介されていたのを買ったのだが、その番組のレギュラー児島 清さんが亡くなられたというニュースが出た。
本を非常に愛していた方だけに突然の訃報はショックだった。
本の方は今日読んでみて興味が増してきた。アメリカ・カルフォルニアのチャールズ・ムーアの「シーランチ」、イタリア アンジェロ・マンジャロッティーの「カーサ・グランデ」。
どちらも住居として興味深々だ。
なかでも日本との建築技術を知っていたかどうかは知るところではないとしつつ、縁側に似た空間、イタリアの例は、石垣に白壁とまるで白のようだし、リビングの真ん中に囲炉裏のような一段低い暖炉は、共通性がある。
家というものを考えるときのわくわく感を導き出してくれる。
しばし昼寝をはさんで読書三昧。ちょっと心地よい。
午後6時になり、静から動へ。
食事つくり、風呂の支度など忙しい。
なぜか心は裕福感が増してきて、ホッケを七輪で焼くことにした。
炭をおこしつつ、風呂をし炊く用意をし、味噌汁を作り、ご飯を炊く。
最近テレビショッピング番組で買った純銅手作りおろし器でだいこんをおろす。
かなりシンプルな料理になったが手間はかかった。
2男が帰ってきて、シンガポールにいる娘から5月15日の誕生日をみんな忘れているという怒りの連絡が入っていたと聞く。
直前まではしっかり覚えていて、メールで「おめでとう」と言おうと思っていたが、あまりのその間のいそがしさにすっかり忘れてしまっていた。
懺悔の気持ちでさっそく午後8時ごろ国際電話をかける。詫びといいわけしかりだ。
まあしかし遅れてからお祝いの言葉は言えたのでよかった。
結構いろいろあった健康診断の一日だった。