今日はひさびさに休みの土曜日。しかし台風12号(タラス)が直撃するということで午前中は家で待機していた。
しかし思ったより台風の気配がない。
テレビの報道では、暴風雨圏内に入っているというのに、外では人が普通に歩いている。
妻は午後2時から歯科治療があるのだが、急に映画にいこうかという話になり、ネライは「コクリコ坂から」。
見たいと思っていた。
それでパコソンを取り出し、西宮ガーデンズを検索し、東宝シネマをクリックする。
ちょうど2時15分からの上映でツイン席が空いていた。
「よし」ということで、歯医者は時間を早めてもらうとして、この時間帯で予約し、見に行くことになった。
台風だというのに、西宮ガーデンズ、そして5階東宝シネマはたくさんの人が来ていた。
発券機で予約した番号を入れ、席の券を取り出す。
妻はぎりぎりやってきた。
映画は、事前に「あまりおもしろくなかった」という評判も聞いていたので、ちょっと不安であったが、見て感じたのは、面白かったということだ。
1960年ぐらいの東京オリンピック前の時代だが、時代考証は走る車の車種や、街の背景などかなり調べられて描かれているように思えた。
一番面白かったのは、主人公の通う高校の部活のための建物が木造3階建てだが、「おおッ!」と思わせる建物だ。
その建物がストーリーに関係するのだが、主人公の海と知り合った男性との恋愛が青春らしい。
それが二転三転していって最後は感動させるのだが、彼女が
家族と住んでいる海の見える丘がまたいい。
やはり映画は結果的にも内容全体にも前向きなものが好きだ。
監督の宮崎吾郎さんは宮崎駿の息子だが、みごとにあとを継ぐための作品になったのではないかと思う。
ただこの作品を監督することになり、苦悩し、父親との葛藤を描いたテレビでのドキメンタリー番組を見たが、彼にこれからも注目していきたい。
西宮北口から一駅、武庫之荘に降りて、家に向かったが、帰り道数か所に見える田んぼには、稲穂がみごとに実っている。
この土地で稲を育てているというのは本当に貴重だが、作る人の継承があるか、ないかでそれは決まるのだろうと思う。
写真の田んぼは持ち主のおじいさんが孫と思われる中学生ぐらいの若者にそれを教えている姿を田植えのときに見た。
ぜひなんとか稲づくりを止めないでほしい。
借景的にもそうだし、環境保全的にもいい。
そんなことを考えながら、家に着く。
やや疲れて、二人とも居眠りしてしまった。