「ねえ、私たちって仲直りできる?」


自分でもよく分からないままメッセージを送ってしまった。


話さなくなって早1年がたつ。

別れは突然だった。

高校に入って初めてできた友達。

周りからは「カップルかよ」っていじられるほど仲が良かった。

けど、半年たったあたりから距離を感じるようになった。


そして、遂に一言も話さなくなってしまった。

互いに消してない連絡先。

気まぐれに変わるアイコンは、私たちの共通の趣味からどんどん遠ざかっていく。


何がいけなかったんだろう。


そのまま進級をし、クラスがばらばらになった。

喜んではいけないのだろうけど、少しほっとする自分がいた。

けど、私の友達があの子と仲良くなったのだ。

当然、友達は私たちの今の関係を知らない。

だからよく話してくれるけど、私はどんな顔をすればいいのか分からない。

モヤモヤした気持ちのまま、もう2年が終わりかけていた。


そんな中、ある夢を見た。

私たちが仲良く話しているところ。

仲直りをしているところ。

そのシーンを遠くから眺めている夢。

なんか嬉しくて、微笑ましくて。


だから衝動的にあんなメッセージを送ってしまったんだろう。


当然、既読すらつかず1週間がたった。

そりゃそうだよな、ただこっちの気が変わっただけで、そっちは変わるわけないもんな。

そう思うことにしたけど、毎日暇があればトークルームを開いてしまう。

もう諦めろと自分に言い聞かせて、自分を奮い立たせる。

そうやってかないと潰れてしまいそうで怖かったから。



1ヶ月がたつ頃、やっと返信が来た。


「なんで?」


夢で見たからなんて言えない。

けど、今の自分の気持ちを精一杯伝えた。


既読が着いてしばらくの間があり、




「いいけど」




それだけだった。

でもそれだけでも嬉しかった。

スマホを抱きしめて静かに泣いた。

久しぶりの嬉し泣きだった。


また友達としていれるんだ。

一緒に笑い合えるんだ。

このことがどんなに嬉しいことか。


何度も声をかけようとして踏みとどまった自分をぶん殴りたくなるくらい勇気をだして良かったと思った。


私はまだ完全な人間ではないし、多分他の人よりも劣っているかもしれない。

けど、それを認めてくれる、許してくれる人がいるってことはすごく幸せな事だと改めて気づいた。


人には出会いと別れがある。

その別れをただの別れにせず、もう一歩歩み寄ることも大事なことなんだ。


1歩踏み出せば、良くも悪くも景色が変わる。

何も変えずにウジウジしているんじゃなくて、変わろう。変えよう。


大丈夫。









あえて名前を書きませんでした。

皆さんの推しでもいいですし、好きな人もしくは自分でもいいです。

自由に当てはめてよんでください。

小説と言っていいのか分かりませんが、なんかふと書きたくなりました。笑