尾張・三河の「東海道宿場」…№1(宮宿(41番目)~鳴海(40番目)~池鯉鮒(知立)(39番)) | 「洋ちゃん」のひとりごと

「洋ちゃん」のひとりごと

 人生いろいろ楽しもう

私「洋ちゃん」

収集している、

歌川(安藤)広重筆の版画絵、

東海道五拾三次・保永堂版

の絵葉書をシリーズで紹介させて頂きます。

 

🔶№1(宮宿(41番目)~鳴海(40番目)~池鯉鮒(知立)(39番)

 

 

◎宮宿(41番目)熱田神事

熱田社の門前町、尾張の主要な港町としても賑わっていた。

手前の鳥居は熱田社を示したものと思われる(実際と形が異なる)。

夜の祭礼行事「馬追い神事(馬の塔)」を画材にスピード感が溢れる画面構成で描いている。

(付記)

馬の塔について

・おもに、尾張、西三河で行われ代表的祭礼習俗のひとつ、

・標具(ダシ)と呼ばれる札や御弊を立て、豪華な馬具で飾った馬を村中そろっ

 社寺へ奉納する(祈願)もの。

 

版画の左上部分について拡大

・焚くかがり火に映える女性の姿…何か寂しいそうなイメージ

・鳥居わきの喧騒な様子とは対照的な版画~~描いた広重の思いは???

 

◎鳴海(40番目)名物有松絞

馬の背で行く人、駕籠で行く人、足袋わらじする女族の諸相を描く。

知立宿と鳴海宿の間に位置する有松村で生産される絞り染めの布は、旅人の土産品として人気があった。

その有松絞を販売する店を描く。

店先にはたくさんの商品が吊り下げられ、旅人を誘う。

2組の旅人たちはこうした店には目もくれず歩みを進めている。

版画の左上部分について拡大

手前の店を見ると客人が腰をかけ店主と何やら話にふけっており、

暖簾には広重の「ヒロ」の組み合わせた家紋があしらわれている。

 

◎池鯉鮒(知立)(39番目)首夏馬市

この場所では、旧暦4月25日から5月5日にかけて馬市が開催され、大いに賑わったという。

緑そよぐ野原に馬の群れを配置させ、首夏にふさわしい爽やかな画面構成を心がけている。

(付記)

池鯉鮒は現在の愛知県知立市。

知立神社は雨乞いの儀式が有名で、境内の池で鯉、鮒が多く飼われたのが地名の由来。

初夏(首夏=旧暦4月)に行われた馬市も有名だったが、広重が描いた様な草原はすでに無い。