床の間に井上士朗筆の画賛句の掛軸を掛けました。
士朗は江戸時代中・後期の頃に
「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と言われた尾張の著名な俳人です。
相当古い軸であり、
シミも多々あり消耗が大きいですが大切に収集しています。
この軸は士朗の真筆に相違ないと思っています。
士朗の句はユーモアもあり私好みです。
詠み
「南無月夜 雨無雪しぐれ(時雨) はち(鉢)たゝき」
(注)
しぐれ(時雨)…俳句では冬の季語
主に秋から冬にかけて起こる、一時的に降ったり止んだりする雨である。
時雨が降る天候に変わることを時雨れる(しぐれる)ともいう。
はち(鉢)たゝき…念仏。祈り。
この句は、井上士朗の「枇杷園句集」巻之四・冬・鉢たゝきに記載されています。
↓落款
井上士朗の略歴
↓大光寺(東区泉二丁目-5-12)の門前に設置