収集中の、
伊勢門水の作品をシリーズとしてボツボツ紹介させて頂いています。
★以前に紹介済の作品と重複する場合もありますがよろしくお願いいたします。
その14.
伊勢門水筆 :能「芦刈」画賛
能「芦刈」
没落して離れ離れになってしまった夫婦が再会し、改めて絆を結ぶという人情物の一曲。
あらすじ…ネットより引用
津の国の日下の里の住人、左衛門は貧乏のすえ、心ならずも妻を離縁します。
妻は、京の都に上って、さる高貴な人の若君の乳母となり、生活も安定したので、従者を伴って難波の浦へ下り、夫の行方を尋ねます。
在所の者に聞いても、以前のところにはいないということで、途方にくれますが、しばらくの間、付近に逗留して夫を捜すことにします。
一方、左衛門は落ちぶれて、芦を刈りそれを売り歩く男になっています。しかし、彼はその身の不遇を嘆くでも怨むでもなく、すべてを運命と割り切って、時に興じ物に戯れ、自分の生業に満足しています。
そして、ある日妻の一行とも知らず、面白く囃しながら芦を売り、問われるままに、昔、仁徳天皇の皇居があった御津の浜の由来を語り、笠尽しの舞をまって見せます。
いよいよ買ってもらった芦を渡す段になって、思いがけず妻の姿を見つけ、さすがに今の身の上を恥じて、近くの小屋に身を隠します。
後を追おうとする従者をとどめ、妻は自分で夫に近づき、やさしく呼びかけます。
夫婦は和歌を詠み交わして、心もうちとけ、再びめでたく結ばれます。
装束も改めた左衛門は従者のすすめで、さわやかに祝儀の舞をまい、夫婦うち揃って京の都へ帰ってゆきます。
※賛の部分の詠み???です。
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