尾張名所図会の
項目より「浮しま(浮島)」の部分の図および句に注目。
「浮しま(浮島)」の部分を拡大
私「洋ちゃん」、
瑞穂区の某史跡案内の会に所属していて、区内に関する史跡には興味津々。
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裁断橋は精進川(現)新堀川に架かる橋でその東は(現)瑞穂区に所属。
「浮しま(浮島)」近辺は『浮島ヶ原』と呼ばれていたことから来ている。
・潮の満ち引きで満潮のときに島のように浮き上がって見え、
さらに
・大雨の洪水で人家が流されても、この場所だけは被害がなかった等の由来がある。
◎『尾張名所図会』に記載
・「裁断橋の一町ばかり東に、一堆の盛り上がったところに四、五本の老松がある。
・また、ここを牟山戸(むさんど)ともいう。
・昔ここに社があって、祭神は天細女命(あめのうずめのみこと)であったが、今は廃社となった。
・昔より洪水などの水災のとき、このあたりの人家を流し、樹木を倒し、
田畑も水没することがあったが、ここだけは浮き上がり水没することはなかった。
・故に浮島ヶ原という。
・しかし、駿河の浮島が原とは違って、古歌に詠めるような名所ではない。
◎『名古屋市史』による浮島社について
・祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)とも、天細女命とも、日本武尊ともいう。
・廃社となっていたものを明治二十四年ごろに再興した。
◎現在は熱田神宮の境外末社扱い。
(14,570歩)