昨日(25日)名古屋市博物館での講座
『国宝「古事記の発見(古事記の誕生)」』に参加。
講師は博物館の学芸員の方です。
古事記は神話や国の成立をめぐる出来事がいきいきと描かれている歴史書です
※ 稲羽(因幡)の国の白うさぎや、海幸山幸等の神話を記載。
大須観音の、
古事記が国宝になるまでの歴史を中心とした内容を聴取。
(付記)
・大須観音は2012年(一昨年)木曽三川の中洲から名古屋に移転して400年を迎えた。
・大須観音は徳川家康が洪水の被害を心配して書物をお寺ごと、今の場所に引越しさせた。
尾張藩により厳重に書物が管理される。
要旨をまとめました。
1.「古事記」は日本に残っている最古の歴史書で、
712年に成立し、2012年(一昨年)完成してから1300年の節目を迎える。
2.大須観音(大須文庫)には国宝「古事記」を初めとする多くの貴重な古典籍がある。
多くの古典籍が大須観音に伝わった理由。
大須観音の初代住職‘能信”は多くの書物を書き写し大須文庫の基礎を築く
二代目信瑜(しんゆ)は東大寺に入り、伝授を受けて書物を書き写す
「古事記」三巻について
1371~72年(応安4~5年)に二代目信瑜のもとで、賢瑜(けんゆ)により書き写さる。
上中下三巻が大須文庫にそろう。
3.まとめ
・明治以降の調査では、大須文庫の「古事記」が最古の写本として国宝に。
・「古事記」伝の完成により、原本の必要性が薄くなる。
上・左
「古事記」
写本
(1371~72)
大須観音
名古屋市博物館寄託
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