昨日(11日)
東区役所4F講堂で催された、
「東区の山車を考える講演会」
を聞いてきました。
‘NPO法人東区山車まつり振興会”の法人設立記念プレイベントです。
1部…法人設立経過報告
設立代表者・理事長 松永様より
(要旨)
東区山車まつりとは
江戸時代より名古屋市東区筒井町および出来町に伝わり、地域住民が守り続けてきた。
名古屋型の山車五輌による伝統文化行事である。
地域の中で多世代が取り組む伝統文化行事は見直されつつある。
近年は、地域の祭礼として伝わる伝統文化行事の地域外での認知度は高いとは言えない。
東区を中心として、東区役所、徳川園などとも協力し、その魅力を発信していくとともに
伝統文化の披露等により、まちづくりの推進と文化の振興に寄与したい。
2部…記念講演(第一部)
題「東区の山車まつり~その起源と歴史に迫る~」
講師 民族芸能研究家 鬼頭秀明様
(要旨)
東区には、江戸期に名古屋三大祭りで曳かれた山車が現存している。
江戸時代の名古屋城下で行われた三大祭りとは、
・東照宮祭、
・若宮祭、
・三之丸天王祭(名古屋城下で「天王」といえば、現在の「那古野神社」を指す)
(注)熱田祭りは平安時代からのもの。
現存している東区の山車は、
・東照宮祭の祭礼車が唯一残る筒井町の湯取車(名古屋の山車では最も古い)
・若宮祭祭礼車の鹿子神車・河水車
・三之丸天王祭見舞車の神皇車
で、これらの山車を(東区で)見ることができる。
(注)
下の名古屋東照宮祭礼祭りは近世名古屋城下における最大の公式行事であった。
図より武士や神官、僧侶なども参加している。
庶民だけでなく、武士、さらに殿様までが祭り見物を楽しみとしている。
名古屋東照宮祭礼図巻(名古屋市博物館所蔵)(ネットよりスキャン)
3部…記念講演(第二部)
題「尾張名古屋の芸能・文化と山車」
講師 南山大学教授 安田文吉様
(要旨)
尾張のまつりの特色は⇒武士、町民、農民いったいの祭り。
尾張の住民は土地の芝居に地域の魅力を感じていた。
芝居にこだわる⇒本物の山車の祭りに発展。
尾張7代藩主、宗春の考えは、祭りを『きちんと行なう』ように奨励。
‘派手に行なう”はダメとしている。
※尾張7代藩主、宗春の姿勢は何でも『きちんと行なう』ように奨励、
‘派手に行なう”はダメとした。
余談として、
近年は文化財の展示は模写の物ばかり⇒実に残念⇒本物を展示公開すべきである。
飛び入りで河村名古屋市長より、
‘NPO法人東区山車まつり振興会”の法人設立オメデトウの言葉あり。
市長の持論を話される(内容は、略)
私「洋ちゃん」のひとりごとです。
毎年6月第一土曜・日曜に盛大に天王祭りが実施されています。
私「洋ちゃん」は11年前に筒井学区に引越ししてきました。
祭りの賑わい、山車の素晴らしさに驚いています。
住まいの学区内での事でもあり、関心を大いに持ち始めました。
…5個の山車について以前にもブログしましたが少しずつですが理解できました。
設立されたNPO法人の活躍を見届けながら応援していきます。
飛び入りです。河村名古屋市長
会場で頂いたパンフレットをスキャン