昨日(12日)緑区鳴海町地域にあります、芭蕉ゆかりの
古刹「誓願寺」と「天神社境内にある句碑」を訪ねました。
実は、先日(9日)に名古屋市交通局主催の「駅ちかウォーキング」で訪ねた場所を再訪・・・。
※付記
芭蕉ゆかりの‘成海神社”については3月10日にタイトル「成海(なるみ)神社、
境内遊心席亭の(芭蕉)句碑」としてブログしました。
・「駅ちかウォーキング」際には、
人出が多く騒がしく、ゆっくりゆったりとした気分で楽しめませんでした。
・再訪し、一人でのんびり、散策しながら楽しんできました。
誓願寺について(緑区散策路より転写)
・浄土宗、天正元年(1573)僧俊空の開山。
・本尊は阿弥陀仏、千代倉家の菩提寺。
・<芭蕉供養塔> 元禄7年(1694)10月に芭蕉が亡くなった翌月の命日に
如意寺に建立、その後に移された。
・芭蕉の供養塔としては最古のもの(昭和52年市指定文化財)。
・<芭蕉堂> 安政年間(1854から1859)に永井士前始めその門人が建立。
・芭蕉手植えの杉の古木で彫刻した芭蕉像が安置されている。
お寺の前も道筋に建つ、名古屋市教育委員会の案内標識です。
山門です。
本堂・・・両脇にあります「松」と「ソテツ」は素晴らしい
芭蕉堂です
芭蕉の供養塔としては最古のもの(昭和52年市指定文化財)
天神社にあります芭蕉の句碑(誓願寺の直ぐ迎えにあります)
※天神社は鳴海城(根古屋城ともいう)跡にあるお宮さんです。
天神社です。
階段の左にあります「天神社」の由緒
「杜若われに発句のおもいあり」
(芭蕉、熱田から知足亭での最初の来訪の一句とパンフレットに記載あり)
句意・・・庭前に杜若(かきつばた)が咲いているが、静かに見ていると、これによって
発句を詠もうかという気持ちが湧き出して来たことだ。
「京まではまだ半空や雪の雲」
(芭蕉、二度目の江戸より来訪、寺島菐言亭でとパンフレットに記載あり)
句意…今、その鳴海の宿に自分は泊まっている。めざす都までまだ半ば、
中空には雪雲がたれこめ、前途はるかな思いにとざされている。
「よき家や雀よろこぶ背戸の栗
(芭蕉、三度目の江戸よりの来訪、知足弟知之の新宅祝いにとパンフレットに記載あり)
句意…「よき家や」とほめて、その中心を「雀よろこぶ背戸の栗」と具象。
雀よろこぶという暖かみのある表現が、豊かに満ち足りた家を思わせている。
季語は「栗」で秋。