井上士朗の句《士朗 その24》;「梅か香や かたじけなくも 宵月夜」 | 「洋ちゃん」のひとりごと

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江戸時代中・後期の俳人で、

 「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と言われた、

井上士朗の句です。       
                 (私の収集品です)

古い短冊で、汚れが多く相当老朽化していますが私の大切な収集品です。


梅の開花の便りが聞かれるこの頃です。

「梅」を詠んだ句の短冊です。


士朗の句は分かり易く(詠みやすく)ユーモアもあり大好きです。

この短冊も私の若い頃に手に入れた作品です。
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詠み方

 か香や かたじけなくも 宵月夜

  (が・か)              士朗


「かたじけなくも」

 おそれおおくも~~


「宵月夜」

 宵に出ている月。

 また、その月の出ている夜。

 宵の間だけ月の出ている夜。



(追記)

井上士朗の‘梅”の句をネットで調べました。

①白梅の 大げしきなる 野中かな   

                    士朗
(訳)野中に梅が咲いたので立派な景色になった。


②山にふるき 春あり梅の 下伝ひ   

                    士朗
(訳)梅を見物しながら歩いている。

  この山は昔ながらの春を感ずることが出来る。



井上士朗の略歴

 寛保2 (1742) ~文化9.5.16 (1812.5.16)

 江戸中・後期の俳人。

 別号,枇杷園,朱樹叟

 尾張(愛知県)守山の人。 

俳諧では,「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と俗謡にうたわれ,夏目成美,鈴木道彦と共に寛政三大家のひとりとして重んじられた。

 編著 は『枇杷園句集』,『枇杷園句集後集』,『枇杷園随筆 』,『枇杷園七部集』(1~5編)に収められる。