江戸時代中・後期の俳人で、
「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と言われた、
井上士朗の句です。
(私の収集品です)
古い短冊で、汚れが多く相当老朽化していますが私の大切な収集品です。
梅の開花の便りが聞かれるこの頃です。
「梅」を詠んだ句の短冊です。
士朗の句は分かり易く(詠みやすく)ユーモアもあり大好きです。
詠み方
梅か香や かたじけなくも 宵月夜
(が・か) 士朗
「かたじけなくも」
おそれおおくも~~
「宵月夜」
宵に出ている月。
また、その月の出ている夜。
宵の間だけ月の出ている夜。
(追記)
井上士朗の‘梅”の句をネットで調べました。
①白梅の 大げしきなる 野中かな
士朗
(訳)野中に梅が咲いたので立派な景色になった。
②山にふるき 春あり梅の 下伝ひ
士朗
(訳)梅を見物しながら歩いている。
この山は昔ながらの春を感ずることが出来る。
井上士朗の略歴
寛保2 (1742) ~文化9.5.16 (1812.5.16)
江戸中・後期の俳人。
別号,枇杷園,朱樹叟。
尾張(愛知県)守山の人。
俳諧では,「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と俗謡にうたわれ,夏目成美,鈴木道彦と共に寛政三大家のひとりとして重んじられた。
編著 は『枇杷園句集』,『枇杷園句集後集』,『枇杷園随筆 』,『枇杷園七部集』(1~5編)に収められる。