井上士朗の短冊の句です。
(短冊の表面の擦れが目立ちますが私の大切な短冊です)
お盆に入り、夕方の夕涼みが最適の今日(こんにち)です。
士朗の‘夕涼み”の短冊です。
詠み方
年よりの 多さよ木曽の 夕涼(ゆうすずみ)
士朗
この句は、井上士朗「枇杷園句集」に記載されています。
井上士朗
生年: 寛保2 (1742) ~没年: 文化9.5.16 (1812.6.24)
江戸中・後期の俳人。初号支朗。別号,枇杷園,朱樹叟。
尾張(愛知県)守山の人。
名古屋新町の町医井上家の養子となり,3代目を継ぐ。
通称正春,医の号は専庵。俳諧を加藤暁台,国学を本居宣長,絵画を勝野范古,平曲を荻野検校に学び,医者としても城下一の評判があった。
俳諧では,「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と俗謡にうたわれ,夏目成美,鈴木道彦と共に寛政三大家のひとりとして重んじられた。
編著 は『枇杷園句集』(1804),『枇杷園句集後集』(1808),『枇杷園随筆 』(1810),『枇杷園七部集』(1~5編)に収められる。