正覚坊ほろ酔い俳句
「FBフレンドの投稿写真から作句」(part38)
誠に僭越ですがFBフレンドが8~9月に投稿したPhoto画像を吾人が目にしたものとして作句しました。投稿者の趣意と異なるかも知れません。心当たりのある方はどうぞご寛容に願います。
☆夕焼けに船はうっとり三尾の浜
☆大文字せおい市電の夏はすぎ
☆江ノ電は踏切を越え海またぎ
☆少年が鐘を突く日はみな佇立
☆風吹けど緑の水面波はなく
☆高千穂に絶えることなし滝しぶき
☆切り絵さえ怖さが迫る仁王像
☆地蔵川枯らしてならじ梅花藻
☆相棒の犬に曳かれて夕間暮れ
☆有明を求める旅の道祖神
☆単線の彼方に見える仄明り
☆富士怒る烈火の雲はすぐそこに
☆池にあるわが身はみえず槍ヶ岳
☆クジャクチョウ富士の五合目わが世界
☆多様性きっと隠者が森に棲み
☆天の川おやこ動かず仰ぐ夜
☆この路に宿る閑寂とまる時
☆浮世ではキバナコスモスわれ一輪
☆この夜をかわらず制す天の川
☆清流とシャワーとビアが歳洗う