学人よ、学びなさい。

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まいど!

サヤマ人です。






毎日が地獄の様に感じてストレスが異常になりつつある昨今ですが、先日漸く映画館が再開されました。



映画好きには、ホンマに都知事の意味の無い緊急事態宣言に腹が立ちます。



映画館やイベント等などまで、全て閉じたところで何も変わっていないのなら宣言自体もうするなとホントに思う。


一体誰の為にやってんだか。



そんなつまらん話はどうでもいいです。





久々の映画館での映画。


何を観ようか色々考えて、1番観やすいであろう作品を選びました。








俳優、佐藤二朗さんの監督作品。


「はるヲうるひと」







日本のコメディ映画界の第一人者、福田雄一監督の常連俳優である佐藤二朗さん。


早口でかなりアドリブの強い喋りが特徴的な役者さんで、基本コメディ色が目立つ方なんですが、監督・脚本も手掛け、尚且つ今作はかなり狂気じみた怖い役。



佐藤二朗さんのマジの演技を初めて見ましたが、鳥肌ものです。


かなりの迫力というか、喋らない演技がめちゃくちゃ怖かった。  


流石の舞台出身だけあり、登場シーンはそこまで多くはないのにもの凄い存在感でした。




出演している役者も演技力の高い方ばかりでした。



主演の山田孝之は言うまでもなく、妹役の仲里依紗さんや女郎役の坂井真紀さんも大変素晴らしかったです。



ストーリーは中々重ためで、結構パンチのあるシーンもあったりしました。


人間の本質的な欲や弱さ、トラウマ、嫉妬など人というものを存分に描いている作品で、メインとなる山田孝之と仲里依紗兄妹がとにかく悲惨すぎる。



自分の弱さを責めるもどうにもこうにも手が出ない義理の兄(佐藤二朗)の暴力に耐え続ける口下手な主役を演じた山田孝之。


終始圧巻の演技力。


流石としか言えない。


面白い演技や、カッコいい演技も好きですが、ここまでダサくて泣き虫な演技は中々感情に訴えかけてきました。





病弱で、口数が少なく精神的に発言がおかしい妹役の仲里依紗さん。


発する一言一言が、哲学的な言い回しで人の本質を解く様なセリフが凄い心に刺さりました。


ボソッと喋るところも、感情的に怒鳴るシーンも表情がとてつもなくインパクトがありました。






そして、監督・脚本と2人の兄妹の義理の兄を演じた佐藤二朗さん。



いつもニコニコしてるイメージが強い分、感情を出さない無言のシーンはマジで凄かった。


とにかく傍若無人な役所でメチャクチャ怖かったです。






何でもこの作品は元々数年前に佐藤さん自身の舞台が映画化されたらしく、その当時に出演していた舞台役者さんが何人か映画で出演しています。


全然知らない役者ばかりでしたが、どの方も素晴らしい演技でした。






おそらく年齢制限がある映画ですが、佐藤二朗さんの脚本の能力の高さに度肝を抜かれました。


ホントに素晴らしかったです。



観る前まではヨシヒコと仏に見えると思ったのに、始まって佐藤さんが登場した瞬間から完全にヨシヒコと仏が消えました。



完全に別人。

当たり前だけど。







今年は観たいのに全然観れなかった映画ぎ沢山あり、全部見終わるには時間がかかりそうです。










では、次回まで。