覆水盆に返らず

というけれど

物理化学的に検証すると
どうやら

覆水盆に返るらしい


零れたコップの水が
フィルムの逆回しのように
戻る理論の図解を
見たことがある


こちとら、
生粋の文系だから

コップの水が
高きから低きに溢れる

という
目に見える現象でさえ
理化学的に説明出来ない




本日、
奏子ちゃんは
覆水を無理やり盆に返した


遡ること一昨日、

ふとしたことから
【第一希望】を口して
それが叶う

というところまで
漕ぎ着けた


全く
職場の話とは関係ない
んですけれども




そして昨日、

その
【第一希望】が
更に好転した


素直に、嬉しかった


わぁ、
願えば叶うんだ

とか

創造出来た

とか


そこで
終わればよかったのに、
急激に

いま思えば
エゴに取って食われた


急激に
【他人想い】の【着飾り】を
身に付けたくなったのだ


わたしの
【第一希望】であるものの、
相手にとっては負担かな?
と思える内容だったので


【相手のため】
と、言いながら
第二希望に落とそうとした



いいや、
【良い人】ぶれて
【第二希望】が叶うなら


そんな考えがあったものの、
今朝方ふと



【第一希望】を
手放していいのか?

と、
声が湧いた



二度寝して起きると
既に返信があり、


第一希望を譲ったら

第二希望も
第三希望も
無くなってしまった

という結果だった


それはないだろう!
と、
急ぎ相手方に連絡をし
長いことラリーとなった


日曜日に

『第一希望を
 言うべきだよ

 第二、第三希望を言って叶っても
 自分の中にしこりが残る

 第一希望が叶えられなかった
 第一希望を言えなかった自分に
 いつまでも腹を立てるから』

そんな話を聞いて
なるほど、
と思ったばかりなのに


第一希望を
貫き通すべきだった


散々相手方に
喚き駄々をこねた後で
考えた


わたしは
勝手に思い込んだ

相手の負担に
なるかどうかも
確認せずに

わたしは
わたしの欲を
【相手のため】で
着飾った

相手は
しんどい
とも言っていないのに
相手のため
という責任転嫁を
起きていない内にしてかかった

中途半端な甘えがあった
全て確認せず、
自分の思い通りになると思った

そして行動し、
思い通りにならずに、
キレた


このことで、

自分の【思い癖】
【都合の良い解釈】が見えて

わたしが日常で
【生き辛い】原因も見えてきた


今まで何個も見てきたけど
生き辛い自分の原因、
まだあったんだ



いま休みに入った原因も
これだったんだ



わたしは、周囲に

【勝手に】期待して

理解されず
思い通りにならないこと、

その自分の未熟さから
苦しくなって
逃げ出したんだ


まるで、
自分の毒で死ぬ
蛇みたいだ


まだ、
自分の思い通りに
しようとしてた


しかも、口にも出さず
勝手な思い込みと期待で、

なると信じてた



その未熟な部分と
自分がほんとうにイヤだと感じる
部分を切り分けないと

わたしが思う
【問題】は解消されない


この一件が、
わたしの世界とわたしの間で
起きていることの
【事実】を教えてくれた


物事は
単発で起きているわけじゃない


自分の【甘え】【拗ね】
【思い込み】【期待過剰】


その積み重ねが
あちらこちらで爆発しているだけ


氣付くことが出来るようになった

2020年からの大進歩



幾度
地雷で吹っ飛んだって、

わたしはこうして
向き合う自分を取り戻した

大きな成長だ



拗ねて【失敗した】自分を
恨んで責めて
相手もなじって
不安だらけになって
現実逃避に
布団に包まって
ひたすら寝る

そんな自分からは
卒業することが出来た



仕事、
戻るのか違う道を探すのか


そんな先を考える前に
やっぱり
自分をいま
整える必要がある

いまは
その時間なんだ
と思えた


どうして
勝手に自信を無くして
勝手に自分を蔑ろにするように
育ってしまったんだろう


一番身近にいるわたしが、
わたしへの水を
絶ってしまっていた


そんな状態だった氣がする



それも、
当然かなと思う


わたしはこうして
勇気を出して
立ち止まったから

【考える】

時間を与えられたけれど

毎日を
ルーティーンで
こなしてたら

みんな
そうなる氣がする

そうなっている氣がする

わたしも、
そうなっていたから


もし
【楽】を追求するなら
わたしも休まず毎日
あの会社に通い続けるのが
楽なんだと思う



けれど、

【楽しく】生きたい

と願ったから
立ち止まった


スクランブル交差点の途中
人混みの中で立ち竦むような
ものかもしれないけれど


スクランブル交差点を、
速足で
人の間をすり抜けて
駆けていた

あのわたしには戻れないから



信号が赤になろうと
四方から
クラクションに苛まれようと
【立ち止まる】
と決めたから


立ち止まったわたしは、
第一希望を取り返そう
と思った



言わずに、
わかってもらえるって思ってた
叶えてもらえるって思ってた

だけど言わなきゃ

ここは、
行動の星なんだから、
口に出さなきゃ



もっと早く、
氣付いていれば
いまの状況にはならなかった


けれど
なってしまったものは
【いま】
わかる自分になってよかった


だから、
無理だと自分が思っても

情けないと自分が思っても、

もう一度は無いよって自分が思っても、


もう一度、
一番を掴みに行く!



そう決めて、
往生際も悪く
また連絡した



過去の記憶は言う


一度変更したものを、
力づくで戻したところで
良い結果になるはずがない

割れた茶碗を
継ぎ直したようなものだ



いままでは
その声に従い、

自分が悪かったんだから
言葉を飲み込んできた


けれど、
それもまた違ったな
と、

いまのわたしが思うから
行動した


涙と鼻水で、
ぐしゃぐしゃの顔で


事態は
アホみたいな展開だ


だけど、
わたしにとっては
多くの氣付きがあった


【もっと早く氣付いていれば】
と願うのは、
過去の次元に【戻ろう】
としているから

これを糧に
【新しい次元】で
活かしていけば
大成功なのだ


そして、
いままで頭の中の
『やめておけ』
という声に

なんの抵抗もなく従ったから
わたしはわたしの
【行動】【決断】に
自信をなくして、

とうとう
この二つ自体を
【苦手】としてしまった


いまの自分の
未熟な点と課題

沢山の氣付きを
もらうことが出来た
良い経験の1日だった


うっすら
罪悪感が沸き始めた
この休みの
この段階に
相応しい出来事だった


観念して
この頂いた時間で、
先のことは考えず
【いま】
【自分】
に、集中しよう

そう、
腹を括った


結果、
わたしは
第一希望を取り返す
ことが出来た


その結果を手にした、


わたしは、
いやなやつだ

わたしは、
嘘つきだ

わたしは、
自分勝手だ

わたしは、
自分の言った言葉に
責任を持たない

わたしは、
他人のことなんて
考えてない



そんなわたしだけど、

そんなわたしを
剥き出しに出来てよかった


そんな素っ裸のわたしで
ぶつかることが出来て
よかった


自分の【本音】
貫き通さないことで
こんなに全てを乱すんだって
心から知ることが出来た


自分が悪かった
とわかったら
謝る

というのは
こういうことなんだ

ということも、
わかった

本氣で伝えるって
こういうことなんだ
ってわかった


完全に独り相撲だった


第一希望掴んでおいて
離すんじゃなかった


不安になったら
キチンと

【言葉に出して確認する】


それが出来ていたら、
こんなにも
乱さなくて済んだ

わたしはまだまだ、
自分の【原因】
見えていなかった

ことが、
わかった



こころ、ころころ


これでは
わたしはわたしに
一生涯振り回されてしまう



そのとき、そのときを
【本氣】
【本音】
で生きよう


改めて
自分にとって大切なこと
だとわかった

まずは、自分のことから



明日は、
クリニック


お休み延長の
必殺
【診断書】


わたしはあの場所が
好きではない

自分が
【偏見】持ってるから


だけど、行ってこよう

今日、
立ち止まる胎を
決めたのだから


自分の未来に
フルコミットすると、
決めたのだから


水無月は時の流れの匂う午後
「もう」と思えり「まだ」と思えり
(俵万智)