最近手に入ったお気に入りのシングルバーナーをもって早朝に大きな公園で「ひとりBBQ」してます
ネタはコンビニのウインナーだったり スーパーの前日のお買い得品だったりです
明日はカップ麺にします
画像を貼り付けたいのだけれどよくわかりません。 わかったら貼り付けます
おまけ
SHIDEN』に戻ったころには小雨が降りだしていた。先程までは晴れていたのに、秋雨は女心と秋の空。これではKLXを出す気にも林道に戻る気にもならない。
「渡井さん、今開けるよ。コーヒーでも飲んでいって」「ありがとう」
ドアの鍵を外し、中に入る。カラランとドアベルが鳴った。如月はカウンターを布巾で拭いて自分はカウンター内に入る。壁際の棚にずらっと並んでいるコーヒー豆の入ったガラスの密閉瓶からマンデリン「深」とラベルが張られた瓶を取り出し、豆を軽量してミルに入れた。がららららっっ。
「マンデリン、お好きでしたよね?」
「ええ、まあなんでも好きなのですが苦味のある方が好きです。でもこんだけ器具や豆が豊富なのに豆の焙煎はしないのですね」
如月は黙って右の壁の上を指さした。そこにはコーヒーマイスターの証書が額に掲げてある。
「焙煎もしてますよ。ロフトの下の部屋に焙煎機があります。しかし注文を聞いてから焙煎したら一人だと時間がかかりすぎて……。仕込みの時に炒るようにしてます。深入りとか浅炒りとかを区別してね」
「へぇ……。じゃあ炒り残った豆が明日のブレンドのベースとか……」軋み笑いする。
如月はまいったなあという顔をしてミルからコーヒーを取り出し「そうですよ」と返事した。ドリッパーにコーヒーを入れ湯を注ぐ。コーヒーのいい香りが立った。
「さてと、どう考えてるのです?如月さんは………」
コーヒーを一口啜った。その渡井に小皿に乗せたクラッカーを差し出す。
「渡井さんと同じこと。金山が犯人と断定するのが無難かな。無難という表現は変だが」
「なぜそう思います。それに金山は犯人ではないみたいな言いふりですね。違うと思いますか? その根拠は?」
「根拠なんて………。感覚です。ただ金山も犯行に関わっている可能性は大です。あっ、そのクラッカーどうです?」
渡井のクラッカーを齧った口が固まった。そういえば変わった歯ごたえのクラッカーだ。
「私でも試すのですか? 被害者は小波くんと薬袋さんだけだと思っていたのに………。不覚」
創作料理の成功率十パーセントの試食を試さすのは小波が最多だが最近は准常連の渡井も試食候補に加えたらしい。
「フランスパンにオートミールのペーストを塗ってカリカリに焼いてみました。どうです」
「オートミールなんて塗らない方が美味いと思いますよ。ここに来るときはサービス品に気を付けるのを忘れていた」