きっと、またあえる | Pessimistic Optimist

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徒然の想いと出来事

昨晩、懇意にしている仕事仲間との軽い打ち合わせ&夕食後、又しても時間が折り合ったので、1本の映画を劇場鑑賞して来ました!!

 

「きっと、またあえる」というタイトルのインド映画です。

 

かれこれ、劇場でインド映画は10本近く鑑賞していますが、その中でもヒットした「きっと、うまくいく」「ダンガル きっと、つよくなる」という、2本の映画にあやかろうとする、見え見えの臭い邦題が付いています。

 

それはさておき、今作も好きなインド映画の王道をいく作品で、友情、親子愛、愛情をテーマに、シンプルなベタいストーリーにも関わらず、143分の上映時間を一切感じさせない、面白さと感動があります(*^^)v

 

インドの超厳しい受験戦争の中、大学受験の迫る、主人公の息子は、超心配性で、必死に努力したものの敢え無く不合格になります。

 

優秀な、離婚している父、母の手前、不合格になったショックは測り知れず、自分は負け犬だと決めつけ、投身自殺を図り、幸い一命は取り留めたものの脳に大きなダメージを受け生死を彷徨う重症に・・・

 

主人公である父親は自分が息子を追い詰めたと自身を攻めながら、意識のない息子にせめて・・・との思いから、実は自分自身が大学生の頃、負け犬だったと、過去の事を話し始めます。

 

その負け犬だった自分が、負け犬でないと気付くに至った、当時寮で苦楽を共にした親友達の話・・・そして卒業後音信が途絶えていた当時の親友達が、主人公の現在の苦悩を知り、次々に駆けつけてくれ、意識が戻った息子に、それぞれが証人となりながら、大学時代の話を、回想場面と並行して語り掛けていきます。

 

そして、それらの話を聞いた息子は、生きる気力を得て、助かり、翌年晴れて大学に入学して終わる、という、予定調和な凡庸な話です(^-^;

 

といったシンプルな話が、インド映画では大半を占めますが、とにかく、ドラマティックにエンタメ心満載に、どの場面でも、盛り上げながら、笑いと涙が入り混じり、そして最後はお決まりのダンスシーンで終わるという、楽しくも感動出来る作りになっていて、今作もそうしたインド映画ならではの、王道をいく良さが存分に味わえます!!

 

分かり切っている話の展開を決して裏切らず、しかし、次どうなるんだろう?という期待と好奇心を掻き立てさせ、そして楽しさと感動を与える見事な演出や音楽等々、インド映画ならではのクオリティで、存分に楽しませて貰えます(笑)

 

地味に公開されている今作ですが、鬱陶しい世情の中、映画の中に、ドップリ浸かって、笑いながら涙出来る良い時間を過ごすのにも、最適と思える、お薦めの1作でした(^O^)/