映画 「マイ・スイート・ハニー」 ２０２４（令和６）年５月３日公開 ★★☆☆☆
（韓国語；字幕翻訳 本田恵子）
チャ・チホは製菓会社の主任研究員。
会社と家の往復だけの、毎日判で押したような生活ですが
見た目もぱっとしない４５歳の非モテキャラながら、
彼の開発するお菓子は人気商品で、売り上げも好調。
ある日、チホ主任は
「夢をかなえたお菓子好き少年」の設定でテレビ出演するのですが、
テレビ局の用意した台本どおりに話すことを求められ、それに従っていると
「会社の内部告発」ともとれるようなこともしゃべってしまい、
社内で問題になります。
会社としても、彼なしでは売れる商品を出すことはできません。
健康診断の結果が悪いことを理由に
「しばらく休暇をとるように」といわれるのですが
なんの趣味もないチホには、行くところもやるものもありません。
彼には金遣いの荒い前科者の兄ソクホがいて、この日も借金を返すようにたのまれ
兄のかわりにサラ金に出向くと、
たまたま窓口で応対したイルヨンと知り合います。
シングルマザーのイルヨンは自分の借金が返せずに、ここで働いていたのです。
出会った日に、
転倒したイルヨンをおんぶしようとしたチホもいっしょに倒れてしまうのですが
実は彼はお菓子しか食べていなくて、深刻な栄養失調だったのです。
「私が料理をつくって一緒に食べる『食べ友』になりましょう」
というイルヨンの提案で、ふたりの交際がスタートします。
そのかわりに、チホはイルヨンに運転を教えるということで・・・
純情なチホとってはこれがはじめての恋？のようで、
どまどいながらも交際は続きますが、
イルヨンには大学生（高校生？）の娘がおり、親子関係はぎくしゃく。
チホの兄もイルヨンのことを知って
「あの女は金目当てだ」
と交際に反対します。 （あらすじ とりあえずここまで）
強面の殺し屋だったら、それなりにかっこいいユ・ヘジンが
まさかのロマコメの主人公。
撮り方で何とでもなる気もしますが、
ひたすら不細工で鈍くさくて、
真面目な顔をしていても
「目つきが悪い」と難癖をつけられます。
チホの唯一にして最大の強みが「神の舌」というわけなんですが、
彼が開発したお菓子は「癖になる味」で大ヒットしているので
多少問題を起こしたところで、会社からクビになることはありません。
タイトルもお菓子を連想させるし、いろんなお菓子ネタを期待していたのですが
それはただの設定なだけで、「新商品開発の舞台裏」とかもなしでした。
チホは早起きして水筒にお茶をつめて出かけるのですが、
「味覚を研ぎ澄ますために余計なものは食べないストイックな生活」
と思って観ていたら、単にめんどうなだけで、
日常的にお菓子しか食べないから、栄養失調で倒れてしまうんですよ。
これにもびっくり。
よくわからないけど、亜鉛とかが不足すると味蕾細胞が育たなくて
味覚異常になるとか聞いたことがありますけど、
「神の舌」がウリの研究員がそんなことで良いのかな？
チホ以外は、ほぼ全員がイケメンで、クズ設定の兄ソクホも
見た目はかっこいいし、
さらにクズのイルヨンの元夫（結婚はしてなかったかも）は
なんと、チョン・ウソンでした！
後半は彼を中心に話が回るのかと思ったら
自分の飼ってる毒蛇にかまれて交通事故起こして、あっさり死亡。
チホの上司のキム室長はイケメンではないけれど
社長の息子でやたらといい男ぶっています。
チホの恋路を邪魔するためにソクホが送った小悪魔キャラのウンスク（左から２人目）も
イルヨンの娘も、その彼氏も、全員美男美女そろいなんですね。
チョン・ウソン以外にもビッグネームが何人も登場しているとか。
でもそのわりに相関図が必要なほどの人間関係は無し。
韓国ドラマお決まりの「記憶喪失」とか、いろんな設定が登場するも
それ要る？って感じでした。
もうしわけない、後半のあらすじは省略させてください。
まあ、予想通りのハッピーエンドなので、軽い気持ちでごらんになってね。
ギャグっぽい会話が多いですが、
字幕見るだけではどこが面白いのかちょっと理解できず・・・
ただ、終始大笑いしている一団がいて、韓国語のわかる人たちなんでしょうかね？
本来面白い話だったようです。わからなくて申し訳ない。
チホは（イルヨンを思って）胸がどきどきするのが病気だとおもって
薬局に駆け込むんですが、
そのときの薬剤師のおばちゃんは
「生きてるんだからあたりまえでしょ」と取り合ってくれず。
なんかこのやり取りは面白かったです。これは万国共通かも。
