江東区は土地勘ゼロなんですが、

「夢の島熱帯植物園」とか、「みなと館」とか、「未来館」とか

そういう場所へは、娘たちが小さい頃には行っていました。

 

図書館でいうと、

「ユナイテッドシネマ豊洲」の映画が始まるまでの時間調整で

「豊洲図書館」には何度か行ったことがあります。

ここは駅直結のビルの高層階で、アクセス最高なんですが郷土資料はどうなんだろう?

 

江東区の中央図書館は南砂町の「江東図書館」ということですが、

私はそれより開館115年の「深川図書館」がずっと気になっていました。

 

 

明治42年開業。

日比谷図書館の直後ということは、きっと都内でも最古参の図書館のひとつですね。

震災と戦争で焼けているから、建物自体が明治ってことはないのでしょうが、

このルネッサンス様式のデザインは、建築関係の本で目にすることも多いです。

 

 

清澄白河駅から徒歩数分。

この案内図、森下駅しか書いてないから、けっこう古いものですね。

「芭蕉記念館」も「深川江戸資料館」も

(地図にはないけど)「現代美術館」もここからは徒歩圏だから、

「ぐるっとパス」を使って何度か来たことを思い出しました。

 

 

清澄庭園敷地内の児童遊園の左側に、クラシカルな美しい建物が見えてきます。

 

 

エントランス暗くてひっそりしているからか

「開館しています」の表示も

 

図書館内部は撮影できないから、

ネットからの画像をお借りしておきます。

 

素敵!

 

 

郷土資料がないのかな~と館内をまわっていたら、

なんと、そこには鍵がかかっており、カウンターに職員も不在。

利用カードも持ってないからどうしようかとおもいながらも・・・

 

 

あつかましく1階に下りてお願いし、鍵を開けていただきました。

 

 

利用カードがなくても、名前と住所を書けばよいらしい。

下の欄には、コピー希望の本を記入してチェックをうけるらしいです。

 

持ち物は筆記用具以外ロッカーに預ける・・・というのは他でもありましたが、

「申し出て鍵を開けてもらう」というのは公共図書館ではお初の体験。

 

でも、扉を開けた瞬間になんともいえない古書の匂いがして

テンション爆上がりでした(笑)

 

ここも撮影できないので、ネットから拝借

 

「ごゆっくりどうぞ」と言ってもらえたけど

私が滞在している間、職員さんは待機していなければならないわけで

それも申し訳ないので、駆け足で蔵書チェック!(笑)

 

江東区が誕生したのは1947(昭和22)年なんですが

それ以前の「深川区史」「城東区史」もずら~っと並んでいて、歴史の長さを感じました。

地図関係も大量にありましたが、自前で冊子にまとめたものは見当たらず。

写真だけだと「江東のいまむかし」という本がコンスタントに発行されているようです。

(これは他区にもおいてありそうなので、後で取り寄せてみます)

「江東区のあゆみ」というのも何冊かありました。

 

 

小学校でつかう「わたしたちの江東区」に加え、

中学校の教材「私たちのまち江東区」も平成28年発行分までが並んでいました。

「これより新しいものは開架の棚にあるのかな?」

と思ったら、どうもこの年でつくるのをやめたみたいです。

 

江東区にもかつては

「中学生用郷土資料の教材」が

あったのですね

 

画像はオークションサイトより

切り取らせていただきました↑↓

 

 

一方、小学生用副教材は、昭和30年度~がずらっと並んでいました。

昭和のおわりくらいまではA5版くらいの小さいサイズだったんですね。

私が使った「わたしたちの墨田区」もきっとこんな感じの本だったのでしょう。

 

 

「沿革図集」からはどんどん離れますが、

「わたしの便利帳」も1969(昭和44)年から並んでいました。

今はなんでもスマホで調べられるから軽んじられていますが

(ごめんなさい、私も配布された日に古紙回収に出してしまいました)

私が結婚したころは、すごく大事な情報源でした。

 

江東区では50年以上前にもう作られてたんですね。

今はなんでもA4サイズになっていますが、

古い便利帳はコミック版くらいの大きさ。ハンディサイズです。

 

 

ほかの区はどうなんだろう?と思って、家に帰って調べたら

同じ昭和44年からが港区・葛飾区、

昭和45年からが中央区・墨田区、

昭和46年からが渋谷区・世田谷区・・・

 

(これはあくまで図書館の所蔵なので、これより前にも存在したかもしれませんが)

いずれにせよ、あちこちで作られていたわけです。

ただ、閉架に入ってしまうと、図書館利用者の目にふれることはないですよね。

当時の生活を知ろうとしたら、これ、ほんとに生きた資料だと思います。

転居や転校の手続きやごみの出し方などなど、今の常識とはちがっているから

50年前の時代考証が必要な人には貴重な情報源だと思います。

「50年前の暮らしが紙で残っている」ことにちょっと感動すらしてしまいました。

 

そういえば、杉並区の中央図書館の地域資料室には

こういった資料が大量に並んでいたような気がして、調べたら

杉並区は昭和49年からではありますが、開架に置いて、貸出可でした。

さすが!

 

土地勘ない江東区や杉並区でも「郷土資料室」はじゅうぶん楽しかったから、

(評判イマイチですが)小学校4年生まで育った墨田区のひきふね図書館も行ってみようかな~?