板橋区立中央図書館は、2021(令和3)年春に竣工、
ときわ台駅前の旧館より移転しました。
ときわ台と上板橋の中間の平和公園の中にあります。
全面ガラス張り・カフェ併設の
「いまどき」の図書館。
古くて暗かった移転前とのギャップがすごいです。
私は古本の匂いも薄暗い本棚も大好きなんですが、
以前は、そんな私でもひくくらいの古さでした(施設も本も)
移転後は、あの古い本はどこへいった?
と思うほどピカピカの本がゆったり並んでいます。
セルフ貸出機は今や常識になってますが、
予約本までも、セルフで探して貸出手続きできるのを知った時はびっくり。
その前から多摩市あたりでは試験的に導入されていたようですが、
3年前はまだ珍しかったと思います。
バーコードだけでなくすべての本にICタグが必須だから、
東中野とか京橋とか、新しい図書館から少しずつ移行しているようです。
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それはともかく、今回は板橋区の地域資料でした。
前もって図書資料の検索や他区の在架資料をチェックしましたが、
目ぼしいものはみつからず。
せいぜいが区制60周年記念の「図説板橋区史」くらいで、
文京区で借りてきたけど、学校の副読本みたいな感じでした。
中央図書館の地域資料コーナーは、予想通り、3階の一番奥まった場所でしたが
ひっそり、がらーんとしているかと思ったら、
閲覧席は勉強する人たちで満席でした。(座席は予約制なのかな?)
勉強する若い人たちの姿は尊いけど、
本来の閲覧者(しかも大型本が多い)が立ち読みしなきゃいけないのは
ちょっとどうかと思いました。
(利用者の声重視だと、こうなるんでしょうね)
東京や板橋の地域資料で、直接閲覧できる開架本は
量的には区の中央図書館としては「中の下」くらいでしょうか。
そして、ほぼすべてが禁帯出!(中野区や墨田区グループですね)
なので、ここで閲覧するしかないのに、閲覧できる席もないという・・・(笑)
書架にも目ぼしい本はなかったけれど、目立っていたのが
「板橋史談会」の会報のファイル。
創刊号から最新の2024年2月号(通算319号)までが
きれいにファイルされていて、かなりの分量を占めていました。
最新号だけで43頁だから、10冊ごとにまとめた装丁本も400頁くらいになり、
これが何十冊もあるのです。
(「すみだ史談」の何倍ものボリュームありました)
こちらはネットでは読めないようなので、1冊くらい借りたかったのに、貸出不可。
検索したら、閉架にも置いてなくて、
借りたい時は、ほかの図書館から取り寄せなければなりません。
家に帰って、「板橋史談会」で検索したら、
あることに気づきました。
高島平図書館では、史談会のすべての合冊本を所蔵し、すべてが貸出可です。
そういえば、以前、小茂根図書館で
板橋区の古い住宅地図を何冊も予約したことがあったのですが、
すべて高島平図書館の蔵書だったことを思い出しました。
ゼンリンが(歩きメデス同様)
ほんの一時期作ってた「マプタス」という幻の住宅地図があって
今はたま~にオークションサイトにでるくらいなんですが・・・
これの「板橋区」も高島平は持っていて、
しかも貸出可なんですよ~!!
そうか!
高島平図書館は墨田区の緑図書館みたいに、
「地域資料の宝庫なのね!」と、いったんは納得しかけたのですが
図書館のサイトにこんな一覧表を発見。
中央図書館、最初に「地域資料」って書いてあって、笑うしかありません。
板橋史談会の長老のみなさんたちが この地域資料コーナーを見たら
なんとおっしゃるか、聞いてみたいところです。
「史談会」って、あまり聞いたことなかったんですが
「沿革図」同様、ぴったりくる言葉で、
「郷土史愛好会」というよりは、歴史を感じます。
「すみだ」「板橋」のほかには
「足立」「荒川」「府中」「小金井」にも存在するようです。
ほかの地域にもきっと熱心にこういう活動をされている団体があるのでしょうね。
いや、在ってほしいです。