赤羽岩淵（都電終点）のことを書いて１年近くたってしまいました。
都電の赤羽駅（今、南北線「赤羽岩淵」駅の場所）と
国鉄（JR)赤羽駅は直線距離で600ｍくらいあり
歩けない距離じゃないのですが、
その間には古くからの商店街が広がっています。
暮れにこの辺をぶらっと歩いてきたので、
今回は、「赤羽駅東口」です。
６０年前の赤羽駅東口
一見、このまま進めば西口に行けそうに見えますが、
当時、高架になっていたのは、この京浜東北線だけ。
右が京浜東北線で、左が高崎線・東北線のホーム。
さらに左側には赤羽線のホームがあり、これらは地上を走っていました。
なので、西口に行くには、開かずの踏切を待つか、
（駅の構内も、改札を通らなければいけないので）歩道橋を渡るしかありません。
めちゃくちゃ不自由でしたね。
東西に分断された赤羽をなんとかしよう、と
１９６８年、「駅前シリーズ」で映画にもなりましたけど、
高架工事が完成したのは１９９８年になって、ようやくです。
現在の赤羽駅東口
バスターミナル以外は、ずいぶん変わりました。
５０年以上前のお店、今もいくつか残っていますが、有名なところだと・・・
「珈琲 梅の木」は、最初に赤羽に来た時からあって
「私の(ｲﾝｽﾀﾝﾄでない）喫茶店のコーヒー初体験」はここでした。（小学生の時）
創業昭和２０年だそうです。
多分、お店の雰囲気は変わってないように思います。
「梅の木」周辺の画像を探してるんですけど、なかなかありません。
下のは、一番街方面。（「梅の木」はもっと右の手前）
左から加藤金物、蔦屋菓子、ツルヤ洋品店、丸久家具。（下の地図でも確認できます）
蔦屋菓子の場所には
１９７５（昭和５０）からマクドナルドが入っています。
（銀座の１号店が1971年オープンだから、かなりの古参店ですね）
１９７０（昭和４５）年の赤羽駅東口
追記（2024/5/9）
昭和３１年の画像で「梅の木」が映っているものを見つけました。
駅からバス停ロータリー越しに写した画像。
この左端のシブい看板建築が「梅の木」です。
アーケードと人垣で入り口が見えないのが残念ですが。
右端の不動産の大国屋（地図表記は「大口や」）はしばらく残っていましたが
そのほかのお店は、このあとすぐに消えてしまったようですね。 （追記ここまで）
（昭和４５年の住宅地図で）
「梅の木」のそばの「オオサカヤ」「レストラン大阪屋」というのは
今のサンメリーの前身です。
（サンメリー、今もありますが、場所は何度か変わっています）
それから南口に行く途中にある「ミスタードーナツ」もけっこう古いお店で
５０年近く前に開店したとき、私は週３くらいで通っていました。
これ覚えています？
シナモンロールなんですけど、なぜか名前は「コーヒーロール」！
これが食べたくて通い、このお店で何百個も食べました（多分）
ぜひ復刻してほしいです！
お店はいまもちゃんとあります。
最初の話題に戻って・・・
赤羽駅から赤羽岩淵駅まで、この赤いコースで歩くと１５分近くかかります。
商店街を突っ切ったほうが（信号もないし）最短距離のように思えますが
難易度高いので、初めての方にはオススメできません。
もうちょっと地下道を伸ばして、商店街を通ってもらうようにしたらいいのに・・・
と、他人事ながら思ってしまうのですが。
このエリアには、一番街とか中央街とか、いくつかの商店街が入り組んでおり、
そこに小学校と三角公園が斜めにハマっているので、とっても複雑です。
（斜めの道のほうが元々の道なんですけどね）
赤羽一番街の商店街MAP
まんなかあたりに、「せんべろ」で昼間からお酒の飲める「まるます家」
その反対側の「八百正」も昔から有名。
緑字で書き入れた「OK横丁」も有名ですが、商店会がちがうと書かないから、
このへんもわかりづらい原因かもしれないけれど、
ともかく、ここの商店街はとっても元気でいつも賑やかなので、これで正解なんでしょう。
私がここを訪れた１２月２７日は、
前々日の夜、シルクロードのホルモン焼き店から出火して
ニュースになるくらいの火事がありました。
シルクロードはアーケード街なので、天井部分が焼けて青空が見えており、
まだかなり焦げ臭かったですが、何軒も延焼したりはなかったです。
すぐそばにお気に入りの紅谷書店があるので、心配しちゃいました。
紅谷書店のこと、まえに書いたことがありました。
赤羽は「Deepなせんべろの街」というイメージが定着してる感じですが
全くお酒を飲まなくたって、楽しい街だと思います。
