このあたりは16年前からほぼ毎週、

コロナで中断後も隔週くらいで訪れる場所なんですが

正直、「昭和」の時代のことはよくわかりません。

 

ただ、都電が走っていた昭和40年代の写真集を何冊かと、当時の住宅地図、

家にあるそんなものを頼りに、今日スマホで撮ってきた写真を比べてみることにします。

 

本郷三丁目交差点といえば、まずはここ!

江戸時代、歯磨き粉を売り出してヒットした当時のドラッグストア「かねやす」です。

 

 

この店の場所が江戸の境目だったんですね。

あまりに有名なこのことばは、文京区の銘板つきで。

 

 

私は洋品店として営業していたときの「かねやす」は知っているのですが

ここのところ、ずっとシャッターがおりたまま。

コロナに関係なく、そのまえから営業はしていないようです。

今日よくみたら、テナント募集しているから、もう再開はないのかな?

 

 

古い写真に「かねやす」は映っているでしょうか?

 

 

昭和46年の本郷三丁目交差点を西にむかって撮影しているので

左側のパチンコと書いてあるところが「かねやす」のはずなんですが・・・・・

 

 

昭和45年の地図を見たら、かねやすはその南隣でした。

なので写真だとさらに左側でした。残念。(道路拡張で区画整理されたのかな?)

 

 

これがおなじアングルの今日(2022年11月18日)の本郷三丁目交差点。

春日通りを隔てて反対側の角地にあった「芙蓉堂薬局」は今もありますが、

7階建てビルにして、その一階に入って

上はテナントに貸しているみたいです。(こういうパターン多いですね)

 

 

昭和の写真に映っていた交番も場所をかえて、今もあります。

 

今度は、本郷通りをはさんで「かねやす」の反対側(地図だと右下の南東方向)。

ここには「大學最中」で有名な 昭和7年創業の和菓子の老舗「本郷三原堂」が今もあります。

 

 

下は昭和45年の同じ場所です↓

 

三原堂の左隣に「藤むら羊羹」という看板が見えますが

実はこのお店、かねやすよりもさらに古い寛永3年創業で、

この地に店をひらいたのも宝暦4年(1754年)というから、すごい歴史です。

漱石や鴎外の小説にも登場し、羊羹も幻の逸品だったらしいのですが、

平成にはいってからというもの、

ほとんどシャッターが閉められていたそうで、これじゃ私の知る由もありませんね。

 

 

ネットでしらべても、看板とシャッターしか出てきません。

 

ちなみに、きょうの藤むらのお店はこんな状況です。

 

 

右の建物が三原堂、藤むらの平屋の建物は残っていますが、

お店の気配は全くなし。

植え込みがあったところには、三原堂と書かれた車が2台駐車していました。

 

 

 

 

いつも、何も考えずに通り過ぎていた大通りのところだけを書きましたが、

路地にはいると、空襲の被害をうけなかったエリアもあるし

樋口一葉とか石川啄木にゆかりのある場所も多いし、

ゆっくり街歩きしたいですね。

 

文京区の真砂中央図書館にはよく行くのですが(今日も行ってきた)

ここの向かいにある「ふるさと歴史館」がいつも気になりつつ、スルーしていました。

行ったらきっと収穫がありそう・・・・

 

 

あと、ここの右隣にはずっと白壁がつづき、そのなかには古い大きなお屋敷が。

 

ここもずっと気になっていたんですが、

今回調べてみたら、明治の終わりに建てられた個人宅のようです。

なんか、こっちのほうが「歴史館」て感じですね。