長いタイトルですみませんです・・・

しかも、まだ「大久保書店」出てこないし(笑)

 

 

番号はこの店舗を表します。

 

上段の写真は今から10年くらい前の画像で、

③~⑥が無関係なビルに建て替えられ、

①ミューズ社の空き店舗に「本と街の案内所」があったころです。

 

中段右 → ②メガネの美鈴堂の円形の窓

中段中 → ①②の店舗

中段左 → ⑦⑧⑨⑩の店舗

 

下段 → かつての11軒長屋の姿

 

10年前の時点で、建築当初の姿を残していたのが

①②⑧の3店舗。

そして、その後、①と②が取り壊されてビルになったため

残ったのは⑧の「大久保書店」だけになりました。

ようやく登場しましたね!

 

それはそうと、古本まつりがはじまると人が多くて写真を撮りづらいので

先週末、気になるところを撮影してきました。

 

 

①②の跡地には薬局ができましたが、

ケータイショップが(上島珈琲店を経て)澤口書店になったのはうれしいですね。

映画の本も扱っているし・・・・

肝心の大久保書店は街路樹に隠れて、道路の反対側からは死角になってしまっています。

 

うんと斜めから撮るとこんな感じ

ほんとにビルの谷間状態です

 

 

大久保書店は、1947(昭和22)年創業

11軒長屋の初代メンバーではないものの、

大正時代の円形の屋根窓(ドーマーウィンドウ)を付けた

最後の1店舗となりました。

きちんとお手入れされていて、まだまだイケそうにみえました。

 

ただ、専門が「地質学」で、古生物とか鉱物とか現生貝類とか・・・

私には全くご縁のない分野ですけれど、

陰ながらお店の存続を繫栄をお祈りさせていただきます。

 

そして両脇の2軒も、丸窓はないけれど

建物の躯体はそのままのように思えました。

左隣の野崎屋刃物店は、「レピック」というワインバーに変わっていました。

 

右隣の「十字屋書店」は新刊書のお店なんですけど、

驚いたことに、ここ、初代メンバーなんですよ。

 

 
前に、神保町交差点の「廣文館書店」がすごい!と書きましたが、
「十字屋書店」も同じですよね。
こんなに街から書店が消えていく昨今、新刊本を扱いながら、
こんな激戦区で100年以上同じ商いができるのは
どういう企業努力をしているんだろう??
 
それから、2軒左隣の「田村書店」も初代メンバーです。
創業はさらに古くて、1904(明治37)年ですって!!
「田村書店」は、名前を知らなくても、
あの「黄色い値札のお店」といえば、思い当たる人も多いかも?
 
 
全集ものがすごい勢いで積みあがっていて、
一見、「特売!」みたいな感じなんだけど、
よくみるとなかなかのお値段だったりするんですよね~(笑)
 
田村書店も「3階建て」なんですけど、改装ではなくて、ここだけは改築っぽい感じ。
確証なかったんですけど、雑誌「荷風!」別冊の背景にこんな画像を発見しました。
 
 
モノクロの空撮じゃなくて、黄色い後ろの背景画像です(昭和47年と記載あり)
この部分を拡大すると・・・・・
 
 

小宮山書店が大工事しており、

野崎屋刃物店にはさまれた「田村書店」も工事しているようです。

 

小宮山書店の解体を始めたら、梁とか界壁とかの問題で、

隣の田村書店も工事せざるをえなくなった・・・ということかな?

こういうの「切り離し工事あるある」ですよね。

あくまでも想像ですが・・・

 

 

 

今回は極力ネットに頼らず、

図書館にも行かず、

家にある本や雑誌の特集、住宅地図を使いました。

 

実は上の黄色い写真もそうですが、

昔の神保町の写真には「提供 レオマカラズヤ」というのが多いです。

こんな貴重な写真を背景画像に使うのって、失礼ですよね?!

 

先日、レオマカラズヤの場所が更地になっていて焦りましたが

今はけっこう大きいビルを建設中です。

お店をたたんだわけじゃなくて、

またここに戻ってくれたらうれしいんですけど・・・・

昔の地図が掲載されていたお店の公式サイトも今は閉鎖中。

こちらのサイトも復活してほしいです。

 

それよりも雑誌やネットに写真を「提供」するだけじゃなくて

写真集や本も出版したらいいのに・・・・(Amazonで検索したけど出てきませんでした)

昔を知らない若いライターに挿絵代わりに使われたり

見当はずれの解説をつけられたりしたら、と思うと、

無関係の私でも怒り心頭ですよ!

 

それはともかく、

秋開催の神田古本まつりは3年ぶり!

来週の金曜日、10月28日から開催されます。

楽しみ!