映画「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫 」 令和元年6月28日公開 ★★★☆☆

 

 

アイスクリームでできたお城があるアイスの国では、国の主が魔法のスプーンを使ってアイスを作っていた。

ところがバニラ姫はアイスを作ることができないため、国中からアイスが消えてしまう。

お城を飛び出したバニラ姫はアンパンマンやコキンちゃんと出会い、さまざまなことを学ぶ。

そのころアイスの国にばいきんまんが現れる。                          (シネマ・トゥデイ)

 

 

最近映画は一人で観ることが当たり前になってきているんですが、

今回初めて「3歳の孫と観る」という経験をしました。

 

私自身が子どものときは、幼稚園の頃からテアトル東京の難解な超大作に連れていかれる一方で

近所でやってる「東映まんがまつり」的なアニメもみてたんですよね。

(DVDとかなかったから、映画館はすごく近しいものでした)

 

それなのに、娘たちが幼いころには、ほとんど映画館に連れていくことはなく、

従妹たちにさそわれて、セーラームーンに一回行ったかな?という程度。

ちょっと待てばビデオで見られたというのもあるけれど、

「子どもには(量産されるアニメとかの映画よりも)良質な生の舞台を見せなければ」

という意識高い団体に入っていたので

ちょっと映画を下にみてたかもしれません。

 

今もそういう活動している人はいらっしゃるので、ちょっと言いづらいですが、

今にして思うと、親の自己満足だったかな?って・・・・

 

「それいけ!アンパンマン」も幼い時の娘たちは大好きで、テレビはかかさず見ていました。

1989年には劇場版ができてたのに、一度も連れて行ってあげなかったなあ~と思いつつ、

通算31回目の「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」を

孫とみてきたんですが、初めて知ったことが3つ。

 

① まさかの1本立て

2本立てか3本立てと思っていたら、1本だけなんですね。

wikiを見たら、2015年までは2本立て、3年前から1本になって

トータルの上映時間もちょっと短め(本作は62分)になりました。

 

②  音の出るものくれちゃう

入り口で入場者プレゼントのマラカスをもらいました。

振ると音の出るものを上映前に渡されて驚いたんですが、

冒頭キャラクターたちが

やなせさん作詞の「手のひらを太陽に」とかを、同じマラカスをふって歌うシーンがあり、

みんなもいっしょにうたってね~!ということになっていました。

これはもう、鳴り物入りの「応援上映」ですね!

 

あさイチの回で3組しかいなかったから、静かにみられたんだけど、

もし大勢の子どもたちが本編に入ってもマラカス振りつづけてたら

ちょっとうるさい気もするんですけど、どうなんだろう?

 

入場者プレゼントとは別に、ムビチケを買うとその時点でバッグのプレゼントもありました。

 

 

子ども料金900円なのに割があうのかしら?

と思ったんですが、子どもひとりでは来られないから、

付き添いの大人料金(もちろん大人にはプレゼントなし)でペイできるんでしょうね。

 

③ 場内が暗くならなくてびっくり

たしかに暗くなると泣きだす子がいると思うので、これは必要なことだと思うのですが、

想像以上に明るかったです。

上映終了後も明るさが全く変わらず、なんか映画を見た気がしないんですけど・・・・

レビューを見ていたら、「暗くて怖がった」というものもあったので、

暗さは映画館に一任しているのでしょうけど、

時間帯によって暗さを変えてもいいような気がしました。

 

本作は6月28日公開だったんですが、(うちの近所のシネコン2館に限って言えば)

一番遅い上映回でも2時くらいなので、幼稚園行ってる子は平日行けないんですよ。

ていうことは、最初のひと月近くは、平日は2歳以下の子しか来られないってことですよね。

こういう時間帯は暗くしない方がいいと思うけど、

夏休みに入ってからは、暗い回もあってはいいのでは?と思いました。

 

 

 

ところで、お話の方ですが、これが、もっと大きい子や大人の鑑賞にも耐えるようないいお話でした。

 

アイスの国では代々そこの王様が魔法のスプーンをつかって国中のアイスクリームを作っていたのですが、

両親が亡くなり、バニラ姫は魔法のスプーンを相続したものの、全然使いこなせない。

(姫というよりは、女王的立ち位置ですね)

呪文を唱えても、霧みたいなのが一瞬たちのぼるだけで、すぐに消えてしまいます。

 

 

側近のジェラート大臣は「修業が足りない」「早く作れるようにならないと国の存亡にかかわる」

みたいなことをいってプレッシャーをかけるので、

頭にきたバニラ姫は家出してしまいます。

(このスプーン、魔法のほうきのように、空を飛ぶこともできるんですね。それができるだけでもすごい!)

 

そして天衣無縫キャラのコキンちゃんと出会い、ジャムおじさんのパン工場で楽しくすごします。

コキンちゃんから

「お姫様なんてやめちゃえ、やめちゃえ!」といわれて、気が楽になるバニラ姫。

ただ、パン工場にいると、毎日アンパンマンたちは朝早くからパトロールにでかけ、

欠けた顔でボロボロになるまで仕事をして帰ってくることを知ります。

彼らが「みんなの笑顔をみると心があたたかくなるんだ」と明るく言い放つのを聞いて、

「私は今まで使命とか義務感だけでがんじがらめになっていたけれど、

みんなの幸せのためにアイスをつくろう!」

と目覚める・・・・・って話です。

 

 

バニラ姫はゲスト声優の榮倉奈々。下手ではないけど、素人さ全開でした。(褒めてます)

ホラーマンが(肝付兼太さんが亡くなって)ほかの声優さんに交代したことはすぐわかりましたが、

ジェラート大臣は誰がやってるのかな?と。

まさかみやぞんがやってるとは気づきませんでした。もともと多才な人だけど、驚くほど上手でした。

 

声優交代、といえば、先ごろ増岡弘さんが引退発表をしたので、本作が最後のジャムおじさんとなりました。

「サザエさん」ほどではないですが、もう30年以上やっているアニメなので、

声優交代はしかたないところ。

でも、最近の「ドラえもん」のアニメはイメージ違いすぎて、全然見る気がしないな。

61歳の戸田恵子さんにはまだまだ頑張ってほしいです。

 

孫との初鑑賞。

やっぱりアイスが食べたくなって、いっしょにサーティーワンにいってから帰宅しました。

楽しかった!

こんどは(いつも無駄にしている東映の招待券を使って)「プリキュア」とかもみにいっちゃおうかな?