こんにちは。
徒然ママです
多くの方に絵本の楽しさを知っていただきたくて、絵本を紹介しています
どうぞ最後までおつきあいください
さて、現代は物質第一主義的な社会になり、全てがお金ありきになっているように感じます。
そして、本当に大切な私たちの心がどんどん疲弊していき、心を病んだり、最悪の場合自ら命を落としたりする人も後をたちません。
古き良き時代にタイムワープしてみたいなと思うのは、私だけでしょうか？
今日ご紹介するのは、アメリカの古き良き時代のことを題材にしたものです。
読みながら、その時代のゆったりした感覚を楽しんでもらいたいと思います。
今日の一冊は
「にぐるまひいて」
ドナルド・ホール 文
バーバラ・クーニー 絵
もきかずこ 訳
ほるぷ出版
アメリカ ニューイングランドのある家族のお話です。
10月
父さんは、家族が1年間作りためた物を荷車に積んで売りにでかけます。
実にさまざまなものがあります。
それらを両親、姉、弟の四人家族で作ってきたのです。
さて、父さんは街の市場でそれらを売ります。
一つ一つ売っていき、最後には荷車を引いていた牛も売って、これで終わりです。
次は家族にとって必要なものを買い求めます。
そして、家族の待つ家に帰っていくのです。
そこには必要以上の贅沢はありません。
自分たちが作ったものを売り、自分たちが必要なものを手に入れる。
この営みが毎年繰り返されるのです。
とても平凡な暮らしのようであり、そこに精神的な豊かさを感じます。
自然と調和がとれている暮らし。
とても温かく平和な暮らし。
そこには、時間に追われて疲れ切っているような家族はいないのでしょう。
「生きる」っていうことはこういうことなんじゃないのかなと思います。
ここに、私たちが忘れている大切なものがあるように思うのです。
何もかも同じようにするのは無理でしょうが、日々の暮らしの中になにか変化をもたらせるヒントを見つけられたらいいなと思います。
1980年に初版が発行されました。
そして、同じ1980年度コールデコット賞を受賞した作品です。
6歳頃からのお子さんにオススメです❢
読んでみてくださいね❢
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