こんにちは。

 

春になり、いろいろな花が咲くと、

虫たちがみつを求めて飛んできます。

 

その中にミツバチの姿を見ると、

どこかほっとした心になります。

 

最近ミツバチの数が激減していると聞いているからです。

 

だから、ミツバチを見ると、

頑張って生き延びてほしいと願ってしまいます。

 

 

今日の一冊は、

「ミツバチだいすき

ぼくのおじさんは ようほう家」

 

藤原由美子  文

安井寿磨子  絵

福音館書店

 

ミツバチ だいすき ぼくの おじさんは ようほう家

 

「ぼく」のおじさんは、養蜂家です。

 

「ぼく」は、おじさんの手伝いをすることになりました。

 

よくテレビなどで、養蜂家の仕事を見ることがありますが、

実際のところ、どのようにはちみつを集めていくのか

よく分かりませんでした。

 

この本では、それが子どもにも分かりやすいように

丁寧に説明されています。

 

お話を読み進めていくうちに

「なるほど」

「そうだったのか」

「初めて知った」

と驚きの連続。

 

では、ここでミツバチについての豆知識。

 

  • ミツバチがブルブル震えているのは、ミツバチのダンスといって、蜜や花粉をとってきた花がどこにあるのかを仲間に教えています。
  • 春の季節にはたらきバチが生きられるのは、さなぎからかえって1か月くらいです。
  • はちみつは、いろいろな花から採れます。例えば、さくら、れんげ、とちのき、にせあかしあ、ゆりのき、りんご、きいちご、のばらなどです。
  • はたらきバチは、みんなメスです。群れを守るために針を持っています。
  • オスバチは、針を持たず、巣の中で何も仕事をしません。オスバチの仕事はたった一つです。
  • 女王バチは、生まれて1週間くらいたつと、巣箱から飛び立ち、空中高いところで、オスバチと出会って、交尾をします。交尾を終えたオスバチは、その場で死んでしまいます。オスバチのたった一つの仕事が、この交尾です。
 
これらのことを、私は初めて知りました。
 
ミツバチの世界もきびしいのですね。
 
オスバチの一生のことを思うと、涙が出そうになりますね。
 
そこまでして、ミツバチは子孫を残すことに懸命なのですね。
 
さらに、夏から秋にかけての季節はミツバチにとって厳しい季節なんです。
 
まず、スズメバチ。
 
それから、クマがはちみつを食べに来ることもあります。
 
ミツバチどうしで、はちみつを盗みあうこともあるそうです。
 
さらに、人間が使用する農薬により、多くのみつばちが死んでいきます。
 
 
ミツバチにとっての最大の敵は、人間なのではないでしょうか。
 
ミツバチが絶滅すれば、地球は絶滅する
ということをどこかで聞いたことがあります。
 
とっても小さな命ですが、とても重い命。
 
私たちの便利な生活は、何かの犠牲の上に成り立っているということを忘れてはいけません。
 
小さくて重い命を救うために、
どんなことからでもいい、
私たちも何かを我慢したり工夫したりすることをしなくてはいけないはずです。
 
地球上の仲間を救いませんか。
 
 
読んであげるなら5,6歳のお子さんから
 
自分で読むなら小学校低学年からおススメです。
 
読んでみてくださいね。
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