どこにでも欲張りな者はいるものです。
自分だけが得したい。そのためにはほかの犠牲は仕方ないなんて、身勝手な考え方をしています。
今回ご紹介するのは、「おなかのかわ」
表紙のねこ、ちょっと悪そうに見えませんか?
お話を知ってるからそう思うのかもしれませんが…。
さて、あるところに猫とオウムがいました。
二人は代わる代わるごちそうし合う約束をしたのですが、
猫はけちんぼで、オウムに少ししかごちそうを出しません。
オウムは、ステキな料理を猫にごちそうします。
なんと、
焼肉一皿
お茶一瓶
果物一かご
クッキー500個
すると、猫は感謝するどころか、まだ足りないと言ってオウムをひと飲みにしてしまいました。
さあ、それからが大変。
猫はすれ違うもの全部をひと飲みにします。
ざっと紹介しますと、
おばあさん
馬方とロバ
王様とおきさきさま、
たくさんの兵隊たちと象たち
2匹のカニ
よくもまあ、こんなに食べられるものですね。
でも、罰が当たったのか、最後にひと飲みにしたカニはお腹の中でハサミをジョキジョキして、お腹に小さな穴を開けたのです。
すると、お腹から出てくるでてくる。
ひと飲みにされた人や動物たちがみんな出てきたのです。
想像するだけで残酷な感じがしますよね。
で、最後に猫はどうなったって?
自分で自分のお腹の皮を縫い付けたのでした。
そこにねこの感情が何も書かれていません。
淡々と縫い付けています。
それが却ってユニークさを醸し出している気がします。
不思議な感覚をもったお話でした。
一度読んでみてくださいね。
えっ、8647円って!
うっそー!