オリエンタルラジオ『吉本興業退所会見』 | 会見観察人!梶原しげる参上!

会見観察人!梶原しげる参上!

49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に入学し
51歳で心理学修士号を取得。
「人間はどんな場面に遭遇すると、そういう反応を示すのか?」
「その発言の裏にある、その人の本音はなんだろう?」
記者会見という大舞台に立つ人を、じっくり観察してみたい。

オリエンタルラジオ「吉本興業退所会見」・・・

この年末、ステイホームの自粛中、暇に飽かせてネットサーフィンしていたら「オリラジ・吉本退所会見」の文字が目に入ってきた。

「へえ、2020年もこんな押し詰まった時期に、急遽会見?何やらきな臭い感じだなあ・・オリラジ、吉本に反旗翻すか?おもしろそうだ!」

クリックしたのが、テレビのワイドショーやAbemaTVではなく、YouTubeの収録動画であった時点で「おかしい」と「会見観察人」を自称する「私」が気付かなかったとは何とマヌケなことだったろう。


後から考えれば、会見場が、どこかで見たことのある上品なホテルの宴会場だったことにも、もっと違和感を持つべきだった。

そこにオリラジの2人が余裕綽々の笑顔で並んでいることも、後から考えれば十二分に「怪しかった」のに。

司会の女性の顔がギャグそのものみたいに見えたことへの「あれっ??」という正常な反応を、なぜスルーしてしまったのだろう。

記者席に、黒い「制服姿」で勢揃いしたレポーターの後ろ姿に「一手柄上げてやろう」という圧や熱が「毛ほども感じられないこと」に「インチキ臭い!」とは感じたものの、それ以上気が回らなかった。

「渡部建さん、多目的会見」で世間から袋だたきに遭ったレポーター連中が、世の中の空気を読んで、今回だけは自粛ムードで臨んでいるのではないか?」

そう解釈してしまったのだ。

そんなアホな私も、さすがに質疑応答でマイクを持ったレポーターたちの、いつにない「上品で礼儀正しい佇まい」に「これは偽の会見だ」と、はじめて確信した。

本物なら、「手柄を立ててプロデューサーからほめてもらおう」「契約を伸ばしてもらおう」と保身のために「必死で会見者をおとしめる発言」を競い合う「意地の悪そうな人の姿」が見られるはずなのに、それがないことにも気が付いた。

遅ればせながら私はつぶやいた

「これって、やらせ??」

YouTube動画で「会見」を見た人で、私ほど「疑似会見パロディー」という事実に気が付かなかった「鈍いヤツ」はいなかっただろう。

司会は仕込みで、レポーターや記者達はオリラジの主催する「サロン」の会員さん達だったとネットの書き込みで知り、自分のうぶさ、人を疑わない素直さにあきれることとなった。

そのネットの書き込みによれば、私が「どこかで見たことのあるホテルの会見場」と言ったその場所は、テレビドラマ半沢直樹のロケで「大和田」が土下座させられた「あの場所」だったらしい。

先頃見せられた「多目的タレント氏」を責め立てたレポーターたちの「集団イジメ」を見せられた後味悪さとはことなり「やらせではあるが、久々、爽やかな会見を見られて良かった」という声がネット上には多かった。

いやあ、まいった、まいった。