オリエンタルラジオ「吉本興業退所会見」・・・
この年末、ステイホームの自粛中、暇に飽かせてネットサーフィンしていたら「オリラジ・吉本退所会見」の文字が目に入ってきた。
「へえ、2020年もこんな押し詰まった時期に、急遽会見?何やらきな臭い感じだなあ・・オリラジ、吉本に反旗翻すか?おもしろそうだ!」
クリックしたのが、テレビのワイドショーやAbemaTVではなく、YouTubeの収録動画であった時点で「おかしい」と「会見観察人」を自称する「私」が気付かなかったとは何とマヌケなことだったろう。
後から考えれば、会見場が、どこかで見たことのある上品なホテルの宴会場だったことにも、もっと違和感を持つべきだった。
そこにオリラジの2人が余裕綽々の笑顔で並んでいることも、後から考えれば十二分に「怪しかった」のに。
司会の女性の顔がギャグそのものみたいに見えたことへの「あれっ??」という正常な反応を、なぜスルーしてしまったのだろう。
記者席に、黒い「制服姿」で勢揃いしたレポーターの後ろ姿に「一手柄上げてやろう」という圧や熱が「毛ほども感じられないこと」に「インチキ臭い!」とは感じたものの、それ以上気が回らなかった。
「渡部建さん、多目的会見」で世間から袋だたきに遭ったレポーター連中が、世の中の空気を読んで、今回だけは自粛ムードで臨んでいるのではないか?」
そう解釈してしまったのだ。
そんなアホな私も、さすがに質疑応答でマイクを持ったレポーターたちの、いつにない「上品で礼儀正しい佇まい」に「これは偽の会見だ」と、はじめて確信した。
本物なら、「手柄を立ててプロデューサーからほめてもらおう」「契約を伸ばしてもらおう」と保身のために「必死で会見者をおとしめる発言」を競い合う「意地の悪そうな人の姿」が見られるはずなのに、それがないことにも気が付いた。
遅ればせながら私はつぶやいた
「これって、やらせ??」
YouTube動画で「会見」を見た人で、私ほど「疑似会見パロディー」という事実に気が付かなかった「鈍いヤツ」はいなかっただろう。
司会は仕込みで、レポーターや記者達はオリラジの主催する「サロン」の会員さん達だったとネットの書き込みで知り、自分のうぶさ、人を疑わない素直さにあきれることとなった。
そのネットの書き込みによれば、私が「どこかで見たことのあるホテルの会見場」と言ったその場所は、テレビドラマ半沢直樹のロケで「大和田」が土下座させられた「あの場所」だったらしい。
先頃見せられた「多目的タレント氏」を責め立てたレポーターたちの「集団イジメ」を見せられた後味悪さとはことなり「やらせではあるが、久々、爽やかな会見を見られて良かった」という声がネット上には多かった。
いやあ、まいった、まいった。