こんにちは果実帽子です。趣味でポートレート作品撮影をしています。

 

家庭の事情で写真撮影活動は長期間お休みする。と宣言していましたが、その間、短時間でしたがこっそり撮影会に参加したり、以前撮った写真データのセレクトをやり直して現像し直したりしてました。

 

今回はちょっとだけ、テーマ:ポートレート の記事の復活です。

 

 

少ない新作やセレクトをやり直して現像したデータは、4日に1回の頻度で、1x.com(世界的な写真作品審査サイトのひとつ)に投稿を続けていました。

 

1x.comでは、落選(not selected)でも公開/認定(published )でも。審査中にCuration commentsが書かれるときがあります。コメントは一般審査員だったり専門審査員だったりしますが、良いと思ったところと悪いと思ったところが指摘されることが多いです。

 

今回、初めて「作品タイトル」と作品構成が不一致しているとのコメントをいただき驚きました。1x.comの審査に写真作品とタイトルの整合性を審査することは無いものと思っていたからです。

 

1x.comは会員になれば、だれでも一般審査員として投稿作品をCurateできます。

 

表示される画面の下に「Reject:拒否」「Publish:公開」「Sublime:大好き」のクリックボタンが表示されます。「Sublime:大好き」は一日のCurateで一度のみ押せるようになっています。

 

その投稿作品をCurateする際は「+」を押すことでタイトルやジャンルが表示され、改善の余地や肯定的なフィードバックに値する選択のボタンが選べます。そして最後にコメントを書くことができますが、

 

Important: Do not write here unless you have some specific feedback to send to the photographer.

(重要: 写真家に送信する具体的なフィードバックがない限り、ここには書き込まないでください。)

 

とあるように、コメントする側もいい加減なコメントは書かないでと言うことになっています。すなわちいい加減なコメント書くと、運営に投稿者から通報されるということになります。

 

私も一般審査員として投稿作品をCurateすることもありますが、コメントを書いたことは一度もありません。


ただし、Publishやその上のAwardを決めるのは専門審査員なので、一般審査員の評価は参考程度なのでご安心を。

 

 

さて、今回以下の作品で、タイトルと写真構成が合わないと言う指摘がありました。

 

タイトルは「rest in the city(街での休憩)」


この写真を撮ったときは、ストリート系のスナップポートレートを目指していました。街中を良い感じの光を見つけようと、モデルさんとぶらぶらしながらストリート撮影していたものです。


モデルさんは破れたストッキングを重ねばきして、チェックのスカートと踵の高いブーツを履いていました。ストリート系のロックなコーデだったと思います。

 

人気のない雑居ビルの階段の踊り場で、良い感じの光が届く階下に踊り場があったので、モデルさんに踊り場近くに座って貰って、17(34)mmで撮影しました。

 

今回コメントで指摘を受けた内容は、タイトルのワードの「rest(休憩)」からくるイメージと、階段の雰囲気とモデルさんのファッションモデル系の靴の違和感だったようです。


右足を延ばしたポーズなので特に「靴」が印象に残る写真になっています。

 

歩き回って疲れたので、人気のない階段でちょっと休憩のつもりで座った。そのようなポーズを依頼しましたが、これはこれで成立する画との認識でおりました。

 

しかし、見る人にとっては「That is the shoe of a fashion model.」は「That shoe does not fit in with the idea of "rest" or with the rather dingy stairs」なのだと思います。靴を主役に見せたいのか、人物を主役に見せたいのか。と言うことになんですよね。靴を主役にしたいのなら審査のカテゴリーが異なる。と言うことです。

 

今回の審査では構図と作画意図とタイトル名は三位一体でなければならない。と言う教訓になりました。


この作品のコメントは、いい加減なものではなく、作品から伝わる見る側の印象と、タイトルに違和感があると、作品を理解してもらえないと言うことを、あらためて認識することができました。


尚、同コメントでは、

「ともかくも、これはよく撮影され、よく計画され、よく実行されたものです。」

と好評も頂いております。


1x.comはタイトルはあまり重要視していないと、SNSで書かれて方がいたので鵜呑みにしていましたが、見てる人は見てます。


ではでは。

ポートレートを楽しみましょう。


※私の作品に興味がある方はこちら

です。