こんにちは、果実帽子です。 

 

昔から歴史小説を読むのが好きだったので、中学生のときからNHKの大河ドラマは視てました。

 

今放送しているのが、平安時代の中期を舞台にした「光る君へ」源氏物語の作者とされる紫式部を主人公にした物語です。

 

以下は、ネタバレになるので、それが嫌な方は、こで閲覧を止めて離れて下さい。

 

↓ 

 

母親が超超有名な「紫式部」であるため、その影に隠れていますが、その娘も実は名のある人物なのです。

 

父の赴任先の越前(福井県)から一人京に戻った「紫式部(まひろ)」は父と親交のある20歳ほど年上の藤原宣孝と結婚します。

 

旅立つ前に道長と約束したように、越前で生まれ変わって人妻になるため京に戻ってきます。←言い方(笑)

 

そして、藤原宣孝との間に娘を一人授かります。それが「大弐三位(だいにさんみ)」です。大弐三位も女房名なのですが、三位(さんみ)と呼ばれることからわかるように、父親の官職の正五位下をはるかに超えてます。藤三位とも呼ばれているようです。実は本人自身が従三位を賜っており、なので正式な名前(本名)も伝わっています。「藤原賢子(ふじわらのけんし/かたこ)」です。

 

大弐三位は紫式部の後を継いで、女院彰子(上東門院)に女房として出仕します。女院彰子は藤原道長の娘(一条天皇の中宮彰子)です。

 

大弐三位は一度目に関白・藤原道兼の次男・兼隆と結婚したと言う説がありますが、ドラマでは藤原道兼が紫式部(まひろ)の母親を殺害した設定なので、祖母の仇の息子と結婚したことになります。なんか人間関係が複雑になりそうです。

 

その後大弐三位は、藤原道長の娘(六女)の藤原嬉子が、一条天皇と姉の中宮彰子の間に生まれた後朱雀天皇に入内して、生まれた「親仁親王(後冷泉天皇)」の乳母となります。(後朱雀天皇からみれば藤原嬉子は母方の叔母ですが、このころは叔母と甥の結婚は普通でした)そして、親仁親王が後冷泉天皇として即位すると典侍となり、そこで従三位を賜ったのです。

 

大弐三位の「大弐」は太宰大弐(大宰府の次官)のことで、二番目の夫の高階成章の官職です。大弐三位は典侍という後宮の次官(女官)の要職にありましたが、後冷泉天皇に願い出で2回ほど船旅で夫に会いに大宰府に行っています。当時は京から大宰府まで船旅で20日以上と言いますから凄い情熱です。

 

大弐三位は母親の紫式部に負けぬ女流歌人です。百人一首にも選ばれています。

 

「有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする(有馬山のふもとにある猪名の笹原に風が吹くと、笹の葉がそよそよと鳴りますが、そうです、その音のように、どうしてあなたを忘れたりするものでしょうか。)」

 

母親の紫式部は恋愛に関しては固い人(まじめ)の印象がありますが、ドラマでも道長との恋もまじめな感じで描かれていました。道長との恋が成就しないと諦めて、直秀に乗り換えようかな。なんてこともありましたが(笑)

 

大弐三位は母より恋愛に関しては結構自由奔放で、恋多き女性だったようです。そこは父親に似たのでしょうか。

 

ドラマでも大弐三位は子役として、晩年の紫式部の娘役として登場すると思います。楽しみですね~。

 

ではでは。

 

 

 

AIで生成した、大弐三位が母の紫式部の喪中の姿です

顔を見せないのがミソです。くくく