こんにちは、果実帽子です。

 

以下の記事は「葬送のフリーレン」のネタバレを含みます。知りたくない方は、ここでご退出をお願い致します。

 

「葬送のフリーレン」
 山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)『週刊少年サンデー』(小学館)連載中

 

 

 

 

 

 

 

葬送のフリーレンの世界では、現代の人類の魔法使いは皆、空を飛んでいます。人間の魔法学校でも「飛行魔法」は履修します。

 

しかし、人類が飛行魔法を使えるようになったのは、40年ほど前からです。

 

これは、魔法研究で魔族の飛行魔法を解析し、摸倣して使えるようになったと言うことです。

 

但し、あくまで使い方を摸倣して使っているので、原理がどうなっているかまで解らず、そのため応用ができず、人間程度の大きさのものしか浮かせて運べない、大きなものを長距離移動させるのは不可なのだとか。

 

現実の世界では、ライト兄弟が動力付きの飛行機を飛ばすことに成功してから、飛行技術は飛躍的に発達しました。しかしライト兄弟が飛行の原理を発見したわけではなく、その前に、飛行するための原理が発見されていたのです。

 

充分な「推力」が得られれば「揚力」も得られるという重要な発見をしたのが、ジョージ・ケイリです。彼はグライダーを発明しました。

 

そしてその後、そのグライダーの機体の空気力学的な性能を高めるため2000回以上もの飛行テストしたオットー・リリエンタールがいました。リリエンタールはグライダー事故で亡くなりましたが、その貴重な実験結果はライト兄弟に影響を与え、機体を制御する方法を考えることに繋がりました。

 

空を飛ぶ原理が発見され、動力を使って機体をコントロールする術を開発してこそ、あの大きな機体を飛ばし、宇宙まで行けるのです。

 

さて、

葬送のフリーレンの世界では巨大なドラゴンが空を飛んでいますが、人類が空気より重い物質を飛ばせるのは魔法の力になります。


魔法の力で物を動かしたりはできますが、飛行となると違う魔法になり、物を操る魔法と飛行魔法は原理が異なるようです。しかし飛行魔法は原理が解明されていないので、魔法使いが飛ぶこと以外、重い物質を長距離移動させることはできません。


魔法で馬車を長距離移動で飛ばし、空輸に使うことはできないのです。


魔法使いが空を飛ぶときは、足で地面をけったり、走って推進力を得て揚力を得るわけではなさそうです。何らかの魔法で重力を弱めて身体を軽くし、別の魔法で揚力と推進力を得ているように見えます。


他の重い物質を浮かせて移動させるのも、重力を弱めて気球のように空に飛んでいかないように抑えつつ制御し、移動させているように見えます。風が強い時は飛ばされてしまうことを懸念するのもそんな理由だと思います。


葬送のフリーレンの世界は、都市や農村の様子などから、産業革命前のヨーロッパの18世紀前半の様子に似ています。製鉄は行われているようですが町の鍛冶屋程度の規模だと思いますし、無論、蒸気機関などは発明されていませんので、自然を利用した動力中心の世界です。

 

現実世界では産業革命以降、工業生産能力が飛躍的に発展し経済が世界を動かすようになり、資本を持つ者と持たない者の貧富の差が増大しました。


葬送のフリーレンの世界では、今後どうなるのでしょう。ゼーリエは1000年前にフリーレンに、これから人間の魔法技術が加速的に発展し、魔法はエルフ族に代わって人間の時代がやってくると予言しました。


「飛行魔法」もやがて原理が解明され、応用開発によりものを遠くに輸送できるようになるかもしれません。輸送革命です。

 

フリーレンが見るであろう1000年後の人類の世界がどうなっているのでしょうね。

 

葬送のフリーレン楽しみです。

ではでは

 

 

 

エーレ」と言うワードは使わず、自分のエーレのイメージを生成Aiで処理したら、このような美少女になりました。今までで一番まともなイメージが出来上がったと思います。魔法学校を首席で卒業した優等生って感じしませんか。まぁでもこれはこれで可愛いので、OK。

 

ハイネックの白い上着はAiにはなかなか理解して貰えなかった。エーレは笑った印象があまりないですが、笑うと可愛いと思います。ににに